岩手県上空での低空飛行で米軍がお詫び

騒音被害で「おわび」 米軍三沢基地、岩手・宮古市長に手紙
(99.1.14朝日新聞青森版)



 岩手県宮古市の熊坂義裕市長あてに13日、米軍三沢基地のスティーブン・G・ウッド司令官から、6日に宮古市上空で飛行訓練して騒音被害を出したのは米軍機であることを認めたうえで、わびる手紙が届いた。米軍は日本側が問い合わせても回答しないことが多かっただけに、訓練の事実を認め、わびたのは珍しいという。
 問題の訓練は6日午前と午後の計3回あり、戦闘機3機が同市上空を低空飛行して急降下と急上昇を繰り返した。市内の広い範囲で騒音被害が起き、消防出初め式のあいさつが聞こえないなどの支障があったという。
 手紙では、訓練について「パイロットは安全を十分に確認し、1000フィート以上の上空で低高度飛行任務を遂行していた」と騒音防止の諸規則は守っていた、としている。さらに「消防出初め式が一時的に中断されたことを深くおわびします」などと書かれていたという。
 熊坂市長は7日、防衛施設庁を通じて米軍に「騒音だけでなく、市民に恐怖と不安を与える。低空飛行したのは米軍機かどうか」と照会していた。
 この問題で12日付の米軍機関紙「星条旗新聞」は「航空団広報チーフは訓練していたのはF16と述べた」と報じている。


編集長の独り言
空軍は最低高度1000フィートで訓練を行っていると言っている。それが本当であったとしたら1000フィートの高度でも「消防出初め式が一時的に中断される」ような騒音が発生するということになる。低空飛行訓練について日米両政府が合意したという「日本の航空法および国際標準のルールの遵守」では、騒音問題は解決できないことの証明ではないのだろうか。

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