原潜、横須賀に入港


4月4日、横須賀基地の13号バースに接岸した原潜アッシュビル。赤丸をつけたところに艦橋と尾翼が見える。(2022.4.4 星野 撮影)

4月4日、攻撃型原子力潜水艦アッシュビル(ASHEVILLE SSN 758)が横須賀基地に入港し、13号バースに接岸した。

1991年に就役したロサンゼルス級原潜のアッシュビルは、1994年3月以降、横須賀に頻繁に入港している。昨年は2月に2回、5月にも1回、横須賀に寄港している。

グアム島のアプラ港を母港とするアッシュビルは、今年2月21日にグアムをパトロール航海のために出港しており、今回の横須賀寄港は「休養・補給・維持」という名目だ。


今年2月1日、アッシュビルがグアム島でトマホークミサイルを降ろしているという写真。
米軍画像サイトDVIDS記事「Asheville Weapon Handling」より引用。
https://www.dvidshub.net/image/7043146/asheville-weapon-handling


ところで、先月の3月には、2隻の攻撃型原子力潜水艦が計3回、横須賀に現れた。
いずれも沖泊まりで、寄港目的は「人員の移送」。1時間に満たない短時間の滞在だった。

3月16日と20日の2度、横須賀に現れたのはアレキサンドリア(ALEXANDRIA  SSN 757)だ。
横須賀市発表によれば3月16日と20日に、それぞれ40分に満たない短時間、沖泊まりをした。
アレキサンドリアは、1991年就役のロサンゼルス級の攻撃型原子力潜水艦だ。
2015年10月までコネチカット州グロトンのニューロンドン基地を母港とする大西洋艦隊の潜水艦だったが、太平洋艦隊にシフトして同年11月からサンディエゴを母港としている。
横須賀にはこれまで、2004年7月、2018年9月、2018年11月の計3回寄港したことがあった。
今年3月の2回の横須賀寄港は、昨年11月にサンディエゴを出港してインド太平洋地域での任務航海中の寄港だ。
昨年11月21日には四国の南東海域での海上自衛隊演習(ANNUALEX 2021)に参加し、原子力空母カール・ビンソン(CARL VINSON CVN 70)や駆逐艦ストックデール(STOCKDALE DDG 106)、その他14隻の艦船と艦隊写真の撮影を行っている。
ANNUALEX 2021は、海上自衛隊の艦船やカール・ビンソン空母打撃群の他、オーストラリア(2隻)、カナダ(1隻)、ドイツ(1隻)の各海軍の艦船も参加する大規模なものだった。


昨年11月、サンディエゴを出港するアレキサンドリア。
米軍画像サイトDVIDS記事「211105-N-EA818-0043」より引用。
https://www.dvidshub.net/image/6939944/211105-n-ea818-0043


もう1隻、3月18日に横須賀に寄港したのは、同じロサンゼルス級原潜のスクラントン(SCRANTON SSN 756)だ。
横須賀市発表によれば3月18日のスクラントンの寄港は、午前中の30分強の沖泊まりだった。
1991年に就役したスクラントンも、2016年11月に大西洋艦隊から太平洋艦隊にシフトした原潜で、母港をノーフォークからサンディエゴに変えている。これまで横須賀に2018年10月と2019年1月の2回寄港したことがある。
スクラントンは、西太平洋での任務航海のために今年3月2日にサンディエゴを出港している。 サンディエゴ出港から約16日での「人員の移送」のためという横須賀への短時間の寄港だった。


昨年6月、母港のサンディエゴを出港するスクラントン。
米軍画像サイトDVDIS記事「USS Scranton underway」より引用。
https://www.dvidshub.net/image/6711896/uss-scranton-underway

(RIMPEACE編集部 星野 潔)


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