原子力空母定期修理、放射性廃棄物運搬船が横須賀に到着


横須賀基地の13号バースに接岸した貨物船オーシャン・ジャズ(2022.4.21 非核市民宣言運動・ヨコスカ 撮影)


4月21日の午後、横浜ノースドックから横須賀基地に移動するオーシャン・ジャズ(2022.4.21 非核市民宣言運動・ヨコスカ 撮影)

今年も横須賀基地の12号バースで、原子力空母ロナルド・レーガンの定期修理が行われた。
定期修理で原子力艦の動力装置にも手を付けたことを示す、放射性廃棄物の搬出が今年も行われる予定だ。

4月21日、原子力空母R.レーガンから排出される放射性廃棄物を米本国に運搬する貨物船、オーシャン・ジャズが横須賀基地の13号バースに入港した。

オーシャン・ジャズは、3月末に米西海岸を出発して、4月20日の18時過ぎに横浜ノースドックに一旦入港していた。
21日の昼過ぎになって横浜を出港して、横須賀基地に移動し、錨地でとどまることなく、13号バースに接岸した。
近日中に、大型クレーンを使って、レーガンの艦外に放射性廃棄物などの入ったコンテナを搬出し、オーシャン・ジャズに積み込む作業が行われるだろう。

1964年に日本政府と米国政府が取り交わした公文書エード・メモワールの、原子力艦の動力装置の修理は日本国内では行わない、という約束は今年も踏みにじられ、そして、放射性廃棄物を日本では艦外に排出しないという約束も踏みにじられようとしている。
市民の安全を蔑ろにする暴挙だ。決して許されることではない。

(RIMPEACE編集部 星野 潔)


4月20日の18時過ぎ、横浜ノースドックに接岸するオーシャン・ジャズ(2022.4.20 星野 撮影)


4月21日の昼、横浜ノースドックに停泊中のオーシャン・ジャズ。(2022.4.21 星野 撮影)


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