強襲揚陸艦トリポリ、横須賀に再び入港


横須賀基地に再び入港し12号バースに接岸した強襲揚陸艦トリポリ


前方の飛行甲板上に4機、後方に6機のF35B戦闘機が並んでいる


6月17日、横須賀基地に強襲揚陸艦トリポリが入港した。
トリポリは、横須賀に5月29日に寄港して6月3日に出港したばかりだった。出港からわずか2週間での異例の再入港だ。

6月3日の横須賀出港後トリポリは、6月6日から9日にかけて佐世保に寄港した。これは緊急の修理のためだったとみられる。
佐世保出港後は、エイブラハム・リンカーン空母打撃群やロナルド・レーガン空母打撃群とともに艦隊航行の写真撮影を6月12日に行っていた。

6月6日に佐世保に寄港した時には、トリポリの飛行甲板上にはF35B戦闘機の姿はなかった。しかし、今回、横須賀に再入港したトリポリの飛行甲板上には、前方に4機、後方に6機、計10機のF35B戦闘機が並べられていた。
つまり、5月29日の横須賀初寄港の時と同様に、今回も「STOVL空母」としての姿を見せつけての横須賀入港だ。それとも今回は、戦闘機を離陸させる余裕すら無い、緊急の横須賀入港だったというのだろうか。

トリポリの飛行甲板上に並ぶF35Bの垂直尾翼には、「VMFA-121」(海兵第121戦闘攻撃中隊)所属機であることを表す「VK」のテイルコードが描かれていた。
また、飛行甲板上には、翼を折りたたんだ2機のオスプレイと、3機のMH60ヘリコプターも並べられていた。

「STOVL空母」としての姿を見せつけてのトリポリの異例の連続入港や、原子力空母ロナルド・レーガン出港直後の原子力空母エイブラハム・リンカーンの入港によって米軍は、横須賀を、市民の意見も聴かずなし崩しに複数の空母が常時使用する軍港にするという意志を示しているつもりなのだろうか。

(RIMPEACE編集部 星野 潔)(22.6.17 星野 撮影)



F35Bの垂直尾翼には、「VMFA-121」所属機であることを表す「VK」のテイルコードが描かれている


飛行甲板上には、オスプレイも2機、並んでいた


6月14日から15日にかけて佐世保に寄港していた駆逐艦デューイも、17日に横須賀に戻ってきた


2022-6-18|HOME|