22.6.26 ヨコスカ平和船団同乗記

錨地に2隻の貨物弾薬補給艦が停泊


沖合の錨地に並ぶ2隻の貨物弾薬補給艦。左がリチャード・E・バード、右がサカガウィア


貨物弾薬補給艦リチャード・E・バード


貨物弾薬補給艦サカガウィア



13号バースに停泊する原潜シカゴ

6月26日、ヨコスカ平和船団のヨットとボートが横須賀基地を走った。
13号バースには、前日の朝入港した原子力潜水艦シカゴ(CHICAGO SSN 721)の姿が見えた。

もうひとつ目に付いたのは、沖合いの錨地に2隻の貨物弾薬補給艦が少し間を置いて並んでいたことだ。
6月21日に横須賀にやって来たリチャード・E・バード(RICHARD E. BYRD T-AKE 4)と、23日にやって来たサカガウィア(SACAGAWEA T-AKE 2)だ。どちらも同じルイス・アンド・クラーク級の貨物弾薬補給艦だ。
横須賀の錨地に貨物弾薬輸送艦がやって来るのは特に珍しいことではないが、普段見かけるのは、1隻停泊している姿だ。2隻同時に並ぶのは珍しい。
大量に弾薬を運び込む必要があったということなのだろうか。あるいは、別の理由によるのだろうか。


浦郷弾薬庫の南東側に浚渫船とみられるバージが泊まっている

新たな固定桟橋の建設が計画されている米海軍浦郷弾薬庫の南東側に、浚渫船とみられるバージが泊まっているのも目に付いた。準備作業を始めようというのだろうか。
これまで、事故によって弾薬庫の爆発物が誘爆しないように、沖合で行われていた米海軍の弾薬の積み下ろし作業だが、天候に左右されずに作業できるよう、専用桟橋の建設を米海軍が求めたための計画と考えられている。
しかし、浦郷弾薬庫は、多数の民家が、米国防総省の基準による「保安距離」の範囲内に密集しているとみられる場所に置かれている危険な施設だ。
計画されている新たな専用桟橋の建設は、住宅密集地のすぐ近くで弾薬の積み下ろし作業も行えるようにしようという計画だ。市民の安全はまったく考慮されていない。(ヨコスカ平和船団/非核市民宣言運動・ヨコスカ編『横須賀軍港フィールドワーク 資料集 2022年版』参照)

(RIMPEACE編集部 星野 潔) (22.6.26 星野 撮影)


ハーバー・マスター・ピアの東側にDDG83ハワード、西側にDDG52バリーとDDG115ラファエル・ペラルタが泊まっていた

駆逐艦ハワードは砲塔を取り外して工事をしていた

6号バースにはDDG106ストックデールが、7号バースにはCG62チャンセラーズビルとCG67シャイローが泊まっていた

3月から6号ドックに入って修理をしていた、サンディエゴを母港とする駆逐艦ストックデールは、6月17日にドックを出たが、その後も横須賀にとどまっている。
6月23日には錨地に出たが、翌日にはまた港内に戻ってきた

8号バースにDDG114ラファエル・ペラルタ、9号バースには第7艦隊旗艦のLCC19ブルーリッジが停泊し、大規模な工事中だ

12号バースには、DDG69ミリウスが停泊していた


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