22.7.31 ヨコスカ平和船団同乗記

PFOA、PFOSの漏洩に抗議



軍港で横断幕を広げる平和船団


PFOA、PFOSの漏洩に抗議する横断幕

7月31日、横須賀をヨコスカ平和船団のヨットとボートが走り、鮮やかなピース旗が軍港に翻った。

ヨコスカ平和船団は横断幕を掲げて、毒性の強い有機フッ素化合物、PFOA(ペルフルオロオクタン酸)やPFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)の米軍横須賀基地からの漏洩に抗議した。


ハーバー・マスター・ピアの西側に停泊する駆逐艦ハワード。先月は砲塔が取り外されていたが、今月はついていた

ハーバー・マスター・ピアの東側に駆逐艦ミリウス


駆逐艦デューイ


巡洋艦シャイロー


駆逐艦ラファエル・ペラルタ(手前)と第7艦隊旗艦ブルーリッジ(向こう側)


12号バースに駆逐艦バリーが停泊していた


貨物弾薬補給艦サカガウィアが錨地に停泊していた。今回の横須賀滞在は既に1ヶ月以上になっていた

この日、横須賀基地を母港とする米軍の軍艦のうち横須賀に在港していたのは、昨年5月からずっと工事中の第7艦隊旗艦の揚陸指揮艦ブルーリッジ(BLUE RIDGE LCC19)をはじめ、巡洋艦シャイロー(SHILOH CG 67)、駆逐艦バリー(BARRY DDG52)、ミリウス(MILIUS DDG69)、ハワード(HOWARD DDG83)、デューイ(DEWEY DDG105)、ラルフ・ジョンソン(RALPH JOHNSON DDG114)の各艦船だ。
いずれの軍艦も、横須賀基地内に係留され、それぞれ何らかの整備工事を受けていた。
この他に、横須賀沖の錨地には貨物弾薬補給艦サカガウィア(SACAGAWEA T-AKE 2)が、先月からずっと停泊していた。

他方、横須賀を母港とする米艦で不在だったのは、原子力空母ロナルド・レーガン(RONALD REAGAN CVN 76)、巡洋艦アンティータム(ANTIETAM CG 54)、チャンセラーズビル(CHANCELLORSVILLE CG 62)、駆逐艦ベンフォールド(BENFOLD DDG 65)、ヒギンズ(HIGGINS DDG 76)、ラファエル・ペラルタ(RAFAEL PERALTA DDG 115)の各艦だ。

原子力空母レーガンは、7月22日から26日にかけてシンガポールの基地に入港しており、30日にフィリピンのルソン島とサマール島の間のサンベルナルジノ海峡を北側に通過したようだ。
アンティータムは、レーガンに随行して行動しているようだ。またヒギンズは、7月22日から26日にかけてはブルネイの港に寄港していたようだが、30日にはレーガンやアンティータムと同じくサンベルナルジノ海峡を通過しているので、レーガンとともに行動していたのだろう。
他方、チャンセラーズビルは、7月21日に横須賀を出港して南シナ海に向かい、8月1日には燃料補給艦ビッグホーン(Big Horn  T-AO 198)から洋上補給を受けている。
また、ベンフォールドは5月にレーガンの随行艦として横須賀を出港したが、7月にはレーガンの空母打撃群から離れたようで、7月22日から29日にかけて佐世保に入港している。
ラファエル・ペラルタは、7月30日の時点で、珊瑚海でタリスマン・セイバー21演習に参加している。

(RIMPEACE編集部 星野 潔) (22.7.31 星野 撮影)


浦郷弾薬庫に白いミサイル・キャニスターが野積みされている


よく見ると"GM STD (MR)"の文字が判読できる。Guided Missile STANDARD(Medeum Range)の意味だ。中距離艦対空ミサイルのスタンダード・ミサイルが入っているのだろう

固定桟橋の建設が計画されている米海軍浦郷弾薬庫の南東側に、浚渫船とみられるバージが先月に引き続き泊まっていた

違う角度から見ると、バージの向こう側には鋼矢板が打ち込まれているようだ


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