横須賀に新配備艦到着。駆逐艦シャウプ


12月19日の夜の横須賀基地。手前の、駆逐艦ラルフ・ジョンソン(DDG114)が入り船の向きで停泊している場所がハーバー・マスター・ピア(HMP)のW(西側)。
ラルフ・ジョンソンの向こう側、HMPのE(東側)に駆逐艦が出船の向きで2隻並んで泊まっているが、この2隻のうち向こう側の駆逐艦がシャウプ(DDG86)だ。

HMPのEに停泊する2隻の駆逐艦のうち、手前側の艦番号が50番台であることが辛うじて分かる。駆逐艦バリー(DDG52)だ。
バリーの向こう側がシャウプだ

HMPのEに停泊する2隻を別の角度から見た写真。左側がバリーで、右側がシャウプだ。
同じアーレイバーク級でも、マストの先端部などの形が違う

駆逐艦バリーは第15駆逐戦隊(DESRON15)のエンブレム(黄色い丸の部分)をつけているが、
シャウプのつけているエンブレム(赤色の丸の部分)は、DESRON15のものではないようだ

暗くて見えづらいが、シャウプのつけているエンブレムは第9駆逐戦隊(DESRON9)のもののようだ。まだ交換が済んでいないということだろう

12月19日の午後、横須賀基地にアーレイバーク級のイージス駆逐艦シャウプ(SHOUP DDG 86)が入港し、ハーバー・マスター・ピア(HMP)のW(西側)に、既に泊まっていた駆逐艦バリーに接舷するかたちで停泊した。

シャウプは現地時間の11月25日にそれまで母港としていたサンディエゴを出港した。その後、11月26日から4日間、シールビーチ海軍武器基地で弾薬を積み込み、12月7日から9日にかけてパールハーバーに寄港している。

シャウプが横須賀に到着した12月19日、米海軍は公式HPで第71任務部隊(CTF 71)司令官発として、同艦を横須賀に配備し、CTF 71/第15駆逐隊(DESRON15)に所属させることを発表した。
シャウプの横須賀入港は2010年10月と2013年2月に次いで3回目だが、今回は外来艦としての「寄港」では無く、母港としての横須賀配備にともなう入港だ。

シャウプ以外にも、横須賀母港艦船について現時点で未確認の複数の転出転入情報もあるようだが、少なくとも現在の時点では、アーレイバーク級フライトUAの駆逐艦シャウプが横須賀基地に追加配備されたということだ。
シャウプの配備で横須賀は、イージス艦が12隻、原子力空母ロナルド・レーガンと第7艦隊旗艦ブルーリッジを合わせて14隻もの米軍艦船の母港となり、出撃拠点となったのだ。

(RIMPEACE編集部 星野 潔)(22.12.19 星野 撮影)


2022-12-20|HOME|