ニミッツ随伴の巡洋艦が横須賀寄港


5月15日から22日にかけて、横須賀基地の7号バースに停泊していた巡洋艦バンカーヒル。赤丸をつけた「52」がバンカーヒルの船体だ(23.5.19 非核市民宣言運動・ヨコスカ 撮影)

5月15日から22日にかけて、イージス巡洋艦バンカーヒル(BUNKER HILL CG 52)が横須賀軍港の7号バースに入港した。

1988年から1998年まで、横須賀を母港としていたバンカーヒルだが、現在はサンディエゴを母港としている。
現在バンカーヒルは、昨年11月末にサンディエゴを出港して、原子力空母ニミッツ(NIMITZ CVN 68)の第11空母打撃群の一員として西太平洋地域にやって来ている。
今年に入ってから同艦は、1月28日から2月23日までと3月24日から4月3日までの2回、すでに横須賀に寄港しており、今回のニミッツ随伴艦としての任務航海中で3回目の横須賀滞在となった。

前回、4月3日に横須賀を出港した後は、沖縄周辺から東南アジアまでの海域にいたようだ。4月24日にはタイの海軍基地、サッタヒープ沖に短時間滞在している。

原子力空母ロナルド・レーガンが横須賀で定期修理などを行っている間、西太平洋、東アジア、東南アジアで任務についていたニミッツは、G7サミットの始まった5月19日から22日まで佐世保に寄港した。
随伴艦のバンカーヒルは、一足先に5月15日に横須賀へといわば分散寄港するかたちになった。頻繁な寄港だ。しかも、1月から2月にかけての滞在は1ヶ月近くにも及んでいる。

横須賀を母港とはしていない巡洋艦バンカーヒルの横須賀への頻繁な寄港は、中国を牽制するために米軍が多くの艦船を東アジア周辺に派遣していることの一つの現れでもあるのだろう。

(RIMPEACE編集部 星野 潔)


今年3月24日から4月3日にかけて横須賀に滞在していた時のバンカーヒル(23.3.26 星野 撮影)


今年1月から2月にかけても横須賀に寄港していたバンカーヒル。この時は1ヶ月近くに及ぶ長期滞在だった(23.1.29 星野 撮影)


2023-5-24|HOME|