23.5.28 ヨコスカ平和船団同乗記

原潜が居座る横須賀基地


ピース旗が軍港に翻る


5月4日に4号ドックから新桟橋に出てきたが、相変わらず工事の続く駆逐艦ヒギンズ


ハーバー・マスター・ピア西側(WMP-W)に停泊する駆逐艦ベンフォールド。船体の何カ所かで工事が行われているようだ


ハーバー・マスター・ピア東側(WMP-E)は空っぽだった


6号バースに巡洋艦シャイロー


手前の8号バースに駆逐艦ジョン・フィン。奥の9号バースに揚陸指揮艦ブルーリッジ。ジョン・フィンは艦長が5月19日付けで解任された


5月23日まで原子力空母が停泊していた12号バースに、駆逐艦ラファエル・ペラルタが停泊していた


12号バースの隣の13号バースには、原潜アナポリスが居座っている


アナポリスに渡るタラップの前には防弾チョッキ姿の兵士が控えている。セイル上部の周りには足場が取り付けられている。マストの補修だろうか。
艦上のテントの上部にはアナポリスの名前の他に、「BORN FREE」「HOPE TO DIE FREE」というこの艦のモットーが書かれている

5月28日、ヨコスカ平和船団のボートがピース旗を翻して横須賀基地を走った。

横須賀を母港としている米軍艦船で5月28日に在港していたのは、駆逐艦ヒギンズ(HIGGINS DDG 76)、ベンフォールド(BENFOLD DDG 65)、ジョン・フィン(JOHN FINN DDG 113)ラファエル・ペラルタ(RAFAEL PERALTA DDG 115)、巡洋艦シャイロー(SHILOH CG 67)、さらに第7艦隊旗艦の揚陸指揮艦ブルーリッジ(BLUE RIDGE LCC 19)の6隻だった。

その他に、「休養・補給・維持」の名目で5月24日に入港した原子力潜水艦アナポリス(ANNAPOLIS SSN 760)も、まだ13号バースに居座っていた。
原子力艦船が横須賀に居座る事態が続いている。

ところで、これらの在港艦のうち、駆逐艦ヒギンズは昨年11月末から大規模工事が続いている。5月4日に4号ドックを出て新桟橋に移ったが、2基の煙突の周囲に足場が組まれるなど、大がかりな工事が継続している様子がうかがえる。
また、駆逐艦ベンフォールドも、艦の後方に足場が取り付けられているなど、小規模な工事が行われているようだ。
他方、駆逐艦ジョン・フィンは、4月後半には韓国海軍の平沢基地や鎮海基地に寄港し、その間、韓国海軍との合同演習も行い、5月18日に横須賀に戻っていたのだが、艦長のアンジェラ・ゴンザレス中佐がリーダーシップへの信頼が失われたという理由で5月19日付けで艦長を解任されている。
第7艦隊司令官の5月20日付けの発表だが、この駆逐艦の艦内で何が起きたのだろうか。
事故の危険などが生じてはいないだろうか。

揚陸指揮艦ブルーリッジは、5月28日には「指定席」の9号バースに停泊していたが、4月26日から5月24日まで、1ヶ月近くに及ぶ航海を行っていた。この間、5月9日にはグアム島近海にまで足を伸ばしていたようだ。

巡洋艦シャイローは5月28日の時点では横須賀基地に在港していたのだが、その後、5月30日に出港している。

5月28日に平和船団が走った時点で不在だった横須賀母港艦船は、原子力空母ロナルド・レーガン(RONALD REAGAN CVN 76)、巡洋艦アンティータム(ANTIETAM CG 54)、ロバート・スモールズ(ROBERT SMALLS CG 62)、駆逐艦ミリウス(MILIUS DDG 69)、ハワード(HOWARD DDG 83)、シャウプ(SHOUP DDG 86)、デューイ(DEWEY DDG 105)、ラルフ・ジョンソン(RALPH JOHNSON DDG 114)の8隻だ。

5月23日に横須賀を出港した原子力空母ロナルド・レーガンは、5月24日から29日にかけて四国沖、九州沖で艦載機のCQ(空母着艦資格取得訓練)を行っていた。
巡洋艦アンティータムは、レーガンの随伴艦を務めている。
駆逐艦デューイも、レーガンの第5空母打撃群の一員として5月24日に横須賀を出港した。

他方、駆逐艦シャウプは5月30日に仙台港に入港し、ミリウスは5月28日には韓国のブサンに滞在していた。

(RIMPEACE編集部 星野 潔)(23.5.28 星野 撮影)


浦郷弾薬庫には、相変わらず、トマホークミサイルや砲弾などの弾薬が大量に野積みされていた


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