ドック型揚陸艦サマセット、横須賀寄港


6月1日の午後、横須賀基地に入港するドック型揚陸艦サマセット(23.6.1 星野 撮影)


サマセットの入港を、別の角度から撮影したもの(23.6.1 木元茂夫 撮影)


6月1日、横須賀基地の12号バースに停泊するドック型揚陸艦サマセット(23.6.1 星野 撮影)

6月1日の午後、横須賀基地にドック型揚陸艦サマセット(SOMERSET LPD 25)が入港し、12号バースに接岸した。
12号バースは、この日の午前中まで、横浜ノースドックで横田基地から飛来したCV-22オスプレイを3機積み込んだ貨物船SLNCヨークが接岸していたバースだ。

2014年3月に就役したドック型揚陸艦サマセットは、サン・アントニオ級ドック型揚陸艦の5番艦だ。米国西海岸の軍港、サンディエゴを母港としている。
現地時間の5月13日にサンディエゴを単独で出港し、途中、5月20日から21日にかけてパールハーバーに給油に立ち寄った後、横須賀にやって来たようだ。
今回が初の横須賀入港だ。

確かに、同型のサン・アントニオ級ドック型揚陸艦の、佐世保を母港とするグリーン・ベイ(GREEN BAY LPD 20)は2016年6月と2020年10月に横須賀に接岸し、滞在したことがあり、このグリーンベイや、やはり佐世保を母港とする同型艦のニューオルリンズ(NEW ORLEANS LPD 18)は、横須賀軍港の入り口までやって来てすぐに出ていく、「タッチアンドゴー」のような寄港をすることもある。
この他にも、例えば、昨年9月に当時佐世保を母港としていたホイッドビー・アイランド級のドック型揚陸艦アシュランド(ASHLAND LSD 48)が横浜ノースドックと横須賀に連続して寄港するなど、横須賀にドック型揚陸艦が入港することは無いわけではない。
しかし、米本土を母港とするドック型揚陸艦がいきなり横須賀に単独でやって来るというのは、異例のことではないか。

650人規模の海兵隊の上陸部隊や車両などを載せることができ、2機のMV22オスプレイを運用し、LCACも後部のウェルドックから発着させることのできるこのドック型揚陸艦は、何のために横須賀に入港し、何のために単独で東アジアにやって来たのだろうか。
その理由は、今のところ不明だ。

(RIMPEACE編集部 星野 潔)


台風が収まった後の6月3日も、横須賀基地の12号バースに停泊するサマセット(23.6.3 星野 撮影)


サマセットの後部には、LCACなどを運用するウェルドックが設置されている。サマセットの隣の13号バースには、原子力潜水艦アナポリスの後舵が見える(23.6.3 星野 撮影)

5月24日に入港してから10日となった6月3日の時点でも、まだ原潜アナポリスは13号バースに停泊中だった。セイル上部の何らかの補修工事が続いていたのかもしれない(23.6.3 星野 撮影)


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