駆逐艦ウェイン・E・メイヤー、横須賀寄港


6月16日、横須賀基地の6号バースに入船の姿勢で接岸する駆逐艦ウェイン・E・メイヤー。赤い矢印を付けたところにいる


ウェイン・E・メイヤーの最後部に書かれた「108」の番号が見える


ウェルニー公園から見たウェイン・E・メイヤー。左側のマストの駆逐艦がメイヤーだ


赤い丸で囲んだところに、メイヤーの属する第9駆逐戦隊(DESRON 9)のエンブレムが見える(23.6.16 非核市民宣言運動・ヨコスカ 撮影)


6月16日の朝から17日の間、アーレイ・バーク級駆逐艦のウェイン・E・メイヤー(WAYNE E. MEYER DDG 108)が横須賀基地に寄港し、6号バースに接岸した。

2009年に就役したウェイン・E・メイヤーの最初の母港はサンディエゴだったが、2018年9月にパールハーバーに母港を移した。
横須賀への寄港は今回が初めてのようだ。

同艦は、昨年12月2日に母港のパールハーバーを出港して、原子力空母ニミッツの第11空母打撃群(Carrier Strike Group 11)を構成する第9駆逐戦隊(Destroyer Squadron 9)の一員として、西太平洋・東アジア周辺の海域にやって来た。

横須賀に入港する前、メイヤーは6月11日に佐世保に短時間寄港している。その後、対馬海峡から日本海に入り、6月14日に津軽海峡を通って横須賀にやって来た。
佐世保に寄港する前には、海上自衛隊の発表によれば6月7日から10日にかけて沖縄東方から東シナ海にかけての海域で行われた、「日米仏共同訓練(Multi Big-Deck Event)」に参加している。
この「訓練」は、米インド太平洋軍の大規模演習「LSGE23」(Large Scale Global Exercise 23)の一環として行われた演習だ。
ニミッツとロナルド・レーガンの2隻の原子力空母とその打撃群、フランスのフリゲート艦、海自の実質的な空母「いずも」に護衛艦「さみだれ」、さらには米空軍B-52戦略爆撃機、航空自衛隊の第9航空団(F15)と南西航空警戒管制団が、わざわざ沖縄東方や東シナ海で大規模演習を行い、緊張を高め、偶発的な衝突の危険を高める行為を行ったということだ。

この演習の後、ウェイン・E・メイヤーは、艦隊から離れて単独で佐世保に向かい、その後、横須賀に寄港した。

他方、ニミッツは6月12日にはフィリピン海にいたという情報がある。
2隻の原子力空母が中国の近くで活動を続ける危険な状況が、6月10日の後も続いていたということではないか。

(RIMPEACE編集部 星野 潔)


6月8日に「multiple large deck event」に参加中のウェイン・E・メイヤー(右側の駆逐艦)として、米軍画像サイトDVIDSに掲載された写真
米軍画像サイトDVIDS記事「Multiple Large Deck Event」より引用
https://www.dvidshub.net/image/7851696/multiple-large-deck-event


海上自衛隊HPに掲載された、「日米仏共同訓練」の「お知らせ」
https://www.mod.go.jp/msdf/release/202306/20230612.pdfより引用


2023-6-20|HOME|