23.9.24 ヨコスカ平和船団同乗記

原子力空母の出港が遅れ、無人水上艦も居座る横須賀基地


出港の発表とその取り消しを繰り返して停泊を続ける原子力空母ロナルド・レーガン


9月18日に横須賀にやってきた無人水上艦レンジャー


レンジャーは2号バースを離岸して軍港内を動いていた


7号バースに停泊していた沿海域戦闘艦オークランド



オークランドの前に停泊している無人水上艦マリナーのマストが見えた


新桟橋に停泊する駆逐艦ヒギンズ


HMP(ハーバー・マスター・ピア)-Eに停泊する駆逐艦ハワード。船体に足場が組まれ、整備工事が行われていた


6号バースの駆逐艦ベンフォールド


並んで停泊する駆逐艦ラファエル・ペラルタ(手前)と揚陸指揮艦ブルーリッジ(向こう)


6号ドックでは、駆逐艦ミリウスが大規模工事を受けている


錨地に停泊する貨物弾薬補給艦マシュー・ペリーとタンカーのハイナ・パトリオット(矢印のタンカー)

9月24日、VFP(Veterans for Peace 平和を求める元軍人の会)のメンバーも乗り込んだヨコスカ平和船団のヨットとボートが、波の立つ横須賀の軍港を走った。

8月25日に「補給・維持」の名目で一時帰港した原子力空母ロナルド・レーガンは、9月17日に翌18日午前10時20分頃に出港するとの発表がなされたものの、出港は中止となり、その後も出港の発表と取り消しが繰り返され、出港中止の理由の説明もないまま24日の時点でも12号バースに居座り続けていた。

9月24日の時点で、レーガン以外の母港艦船としては、新桟橋に駆逐艦ヒギンズ(HIGGINS DDG 76)、ハーバーマスターピア(HMP)の東側に駆逐艦ハワード(HOWARD DDG 83)、6号バースに駆逐艦ベンフォールド(BENFOLD DDG 65)、8号バースに駆逐艦ラファエル・ペラルタ(RAFAEL PERALTA DDG 115)、9号バースに第7艦隊旗艦の揚陸指揮艦ブルーリッジ(BLUE RIDGE LCC 19)、6号ドックに駆逐艦ミリウス(MILIUS DDG 69)がそれぞれ在港していた。

その他に、2号バースに無人水上艦(USV)レンジャー(RANGER)、7号バースに沿海域戦闘艦オークランド(OAKLAND LCS 24)と無人水上艦マリナー(MARINER)が入っていた。
さらに、錨地には貨物弾薬補給艦マシュー・ペリー(MATTHEW PERRY T-AKE-9)と米軍御用達のタンカー、ハイナ・パトリオット(HAINA PATRIOT)が相次いでやってきた。ハイナ・パトリオットはこの日の朝まで横浜の米軍基地、鶴見貯油施設に接岸していた。

無人水上艦レンジャーとマリナー、そして沿海域戦闘艦オークランドは、9月18日に横須賀にやってきた。
米第7艦隊HPの9月21日付けの発表記事によれば、レンジャーとマリナーは無人艦を使ったマルチドメインな能力向上演習である「Integrated Battle Problem (IBP) 23.2.」の一環として横須賀に初めてやってきた。

マリナーは9月11日に沖縄のホワイトビーチを出港しているが、駆逐艦シャウプ(SHOUP DDG 86)もマリナーと同じ日にホワイトビーチを出港して、9月18日に横須賀に戻ってきている。シャウプはその後9月21日には再び横須賀を出港しているが、ホワイトビーチを出港した後には、マリナーなどとともに「Integrated Battle Problem (IBP) 23.2.」に参加していたようだ。

また、9月18日に2隻の無人艦や駆逐艦シャウプとともに横須賀に入港した沿海域戦闘艦オークランドも、おそらく「Integrated Battle Problem (IBP) 23.2.」に参加していたのだろう。

(RIMPEACE編集部 星野 潔)(23.9.24 星野 撮影)


浦郷弾薬庫の野積み場所には、ミサイルなど各種弾薬が野積みされていた。
住宅地のすぐそば、そして米軍や自衛隊の燃料が大量に保管されている吾妻島の隣に、弾薬が大量に置かれているのだ


白いミサイルキャニスターには、液体燃料のミサイルであることが記されている。トマホークミサイルだろう


ヨコスカ平和船団乗船希望者は、ようこそ!ヨコスカ平和船団へにアクセスして、申し込んで下さい。 毎月最後の日曜日に平和船団の船が軍港を走ります。


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