朝鮮半島周辺で連続した日米共同訓練、日米韓共同訓練


9月19日、横須賀に寄港した護衛艦「ゆうだち」(23.9.19 木元 撮影)


10月03日、横須賀港沖合に錨泊するヘリ空母「ひゅうが」(23.10.3 木元 撮影)


10月10日、東シナ海での日米韓訓練(10月10日付NAVY.MIL)


10月19日、多国間機雷戦演習に向けて、釜山で出港準備する米海軍の掃海艦チーフとウォリアー(10月19日付NAVY.MIL)


10月22日、史上初の日米韓飛行訓練(米空軍HP)


原子力空母レーガンは、出港翌日から日米共同訓練を実施した。
訓練海域は「関東南方から東シナ海」と発表されているので、日米合わせて6隻の艦隊が8日間の艦隊航行をしながら訓練を実施したということだ。
これに参加した護衛艦「ゆうだち」は9月16日に横須賀に寄港している。10月9日10日の訓練に参加したヘリ空母「ひゅうが」も10月3日、横須賀沖の錨地に停泊、自衛艦隊司令部での十分な打ち合わせののち、訓練に臨んだということだろうか。

史上はじめての10月22日の日米韓飛行訓練には、福岡県築城基地のF2戦闘攻撃機が4機参加した。
在韓米軍はホームページでB-52Hについて「長距離で核および通常兵器を輸送する重爆撃機」と明言しており、単なる飛行訓練とは異なる重さをもっている。航空自衛隊が毎月のようにB-52H、B-1などの戦略爆撃機の護衛飛行訓練を重ねていることも要注意。

原子力空母と戦略爆撃機B-52Hの展開、朝鮮半島の緊張緩和に逆行する動きが続いている。


■9月29日 原子力空母レーガン、7回の出港延期ののちにようやく横須賀を出港。

■9月30日〜10月7日 日米共同訓練、レーガンとイージス艦3隻、護衛艦「ゆうだち」(大湊)、機雷掃海と機雷敷設能力をもった「のしろ」(佐世保)が参加。

■10月06日〜22日 グアム島周辺海域で米韓の潜水艦戦闘訓練サイレントシャーク。韓国は1800トン級の潜水艦1隻、哨戒機2機が参加。

■10月09日〜10日 海上自衛隊、東シナ海で日米韓共同訓練。

■10月12日 原子力空母レーガン、釜山に入港。16日に出港。

■10月17日〜22日ソウル国際航空宇宙防衛展(ソウルADEX 23)

■10月16日〜18日 海上自衛隊「のしろ」が、空母レーガンなどと東シナ海で日米共同訓練 ■10月19日 韓国で韓国軍と在韓米軍の幹部が参加して、C5ISRTサミット(指揮、制御、通信、コンピューター、サイバー、インテル、監視、偵察、ターゲティング)を開催。

■10月19日 多国間機雷戦演習(MN MIWEX)2023、釜山に入港していた米海軍の掃海艦チーフとウォリアー(ともに佐世保配備)が出港。

■10月22日 航空自衛隊、朝鮮半島南方空域で日米韓共同訓練。

(木元 茂夫)










2023-10-27|HOME|