原子力空母レーガン、横須賀に戻る


11月19日の朝、浦賀水道を通過し横須賀基地に向かう原子力空母ロナルド・レーガン。横須賀の平和中央公園から(23.11.19 非核市民宣言運動・ヨコスカ 撮影)


横須賀基地に入港する原子力空母レーガン。乗組員が登舷礼を行っている(23.11.19 非核市民宣言運動・ヨコスカ 撮影)


軍港内で回頭するレーガン(23.11.19 非核市民宣言運動・ヨコスカ 撮影)


向きを変え、バックして12号バースに向かう(23.11.19 木元茂夫 撮影)


タグボートに押され、12号バースに接岸するレーガン(23.11.19 非核市民宣言運動・ヨコスカ 撮影)


12号バースに停泊するレーガン(23.11.19 星野 撮影)

11月19日の朝、原子力空母ロナルド・レーガン(RONALD REAGAN CVN 76)が横須賀基地に帰港した。

夏の一時帰港後の出港の予定を何度も「ドタキャン」で延期した挙句、ようやく9月29日に横須賀を出港したレーガンは、10月12日から16日にかけて釜山に入港し、10月28日から4日間、マニラに寄港した。さらに、11月4日から7日にかけては、沖縄南方の海域で、原子力空母カールビンソン(CARL VINSON CVN 70)とその空母打撃群、及び海上自衛隊のヘリ空母「ひゅうが」とともに、「日米共同訓練」を行った。

11月19日の朝、入港したレーガンの飛行甲板には水兵や士官が整列し、登舷礼が行われた。
ということは、これで秋のパトロール航海は終わりで、これから1ヶ月間、緊急事態が起きたときにはすぐに戦闘態勢に戻れる即応態勢を維持した後、定期修理に入るということだろう。

夏の一時帰港の後の横須賀出港の予定を何度も延期し、出発がかなり遅れたわりには、早い帰港だった。
やはり、船体に不調な箇所があるのだろうか。
原子炉に問題は起きていないだろうか。

ところで、今年5月にレーガンが出港した時期、原子炉部門を中心とする乗組員の薬物使用、所持、流通の容疑による捜査が行われていることが報じられていたが、この件は一体どうなったのか。
原子力空母の原子炉部門の乗組員の薬物汚染という衝撃的な事件について、市民に何も説明しないという無責任な態度が許されると米海軍幹部が考えているとしたら、大間違いだ。

また、日本政府や横須賀市、神奈川県が、この件について米軍に説明を求めたという話が伝わってこないが、一体どうしてなのだろうか。
かれらにとっては、住民の生命や暮らしの安全を守ることよりも米軍幹部のご機嫌を損ねないことの方が重要だというのだろうか。
かれらの主張する「安全保障」とは、その程度のものだということなのだろうか。

(RIMPEACE編集部 星野 潔)


今回は駆逐艦ラファエル・ペラルタ(DDG 115)が、レーガンよりも先に浦賀水道を北上して横須賀基地の錨地に停止して、原子力空母入港の警護役を担った。
沖どまりしているラファエル・ペラルタのマストには巨大な赤い旗が掲げられた(23.11.19 非核市民宣言運動・ヨコスカ 撮影)


ラファエル・ペラルタが掲げていた赤い旗は、戦闘旗(Battle Flag)だ(23.11.19 星野 撮影)


ラファエル・ペラルタの戦闘旗には、アステカの軍神が描かれ、「Lava Dogs」という言葉も書き込まれている。
「Lava Dogs」は、DDG115の艦名となった、米海兵隊のラファエル・ペラルタ三等軍曹が属していた第3海兵連隊第1大隊のニックネームだ。
ラファエル・ペラルタ三等軍曹は、イラク戦争のファルージャの戦闘で戦死した(23.11.19 星野 撮影)


レーガンの入港直後に、レーガンの随伴艦を務めていた巡洋艦ロバート・スモールズ(CG62)も横須賀に戻ってきた(23.11.19 非核市民宣言運動・ヨコスカ 撮影)


11月13日、浦賀水道を北上し、横須賀基地に向かう巡洋艦アンティータム(CG 54)。レーガンの随伴艦を務めていたが、一足先に横須賀に戻ってきた(23.11.13 星野 撮影)


11月13日に横須賀に戻ってきた巡洋艦アンティータムは7号バースに停泊していたが、11月16日には再び出港していった(23.11.14 星野 撮影)


11月19日、横須賀基地の新桟橋に停泊する駆逐艦ヒギンズ(DDG 76)。式典用とみられる飾りつけがなされている。
11月17日にヒギンズの艦上で行われた、第15駆逐戦隊の司令官交代セレモニーのためのものだろう(23.11.19 非核市民宣言運動・ヨコスカ 撮影)


11月16日の駆逐艦ヒギンズ。既にセレモニーの飾りつけがされていた(23.11.16 非核市民宣言運動・ヨコスカ 撮影)


2023-11-21|HOME|