日米陸軍の共同演習オリエント・シールド23が、北海道と奄美大島で実施

北海道から奄美大島へ陸自第5旅団150人が長距離移動


9月14日14時過ぎ、奄美空港に緊急着陸したオスプレイ2機。(23.9.14 木元 撮影)


9月15日14時頃、オスプレイ1機は修理継続中。(23.9.15 木元 撮影)


9月15日、オスプレイは空港の一角で修理中。(23.9.15 木元 撮影)


陸自奄美駐屯地(50.5ha、隊員約350人)。米陸軍のハイマースはここに搬入された。(23.9.15 木元 撮影)


陸自奄美駐屯地の正門(23.9.15 木元 撮影)


9月19日 名瀬港に接岸した、防衛省が年間契約している高速フェリー・ナッチャンWorld(全長112m10,549t)(23.9.19 城村典文さん 撮影)


9月19日 名瀬港に陸揚げされた陸自第5旅団の多連装ロケットシステム(MLRS)(23.9.19 城村典文さん 撮影)


9月12日、横浜ノースドック所属の小型揚陸艇カラボサが、奄美大島の名瀬港に入港し、高機動ロケット砲システム・ハイマースを陸揚げし、奄美駐屯地(50.5ha、隊員約350人)に運び込んだ。
9月13日、キャンプ座間のデイヴ・ウォーマック少将が北海道防衛局を表敬訪問。
という二つの動きがあって、米陸軍1200人、陸自2300人、合わせて約3500人が参加するオリエント・シールド23が14日からはじまった。

奄美空港には9月14日14時過ぎ、米海兵隊のオスプレイMV-22、2機が緊急着陸。これは演習とは関係のない機体のトラブルによるもの。

防衛省が地元自治体に配布した資料によれば、北海道では東千歳駐屯地、上富良野演習場、静内対空射場で「共同指揮所」訓練を実施。
矢臼別演習場では20日、米陸軍の高機動ロケット砲システム・ハイマースと陸自の多連装ロケットシステム(MLRS)による「共同対艦戦闘訓練」が実施され、10キロ先の目標地点に向け、10発の実弾を発射した。「共同対空戦闘訓練」(自衛隊のみ実射)が静内対空射場で行われた。

一方19日、防衛省が年間契約している高速フェリー・ナッチャンWorld(全長112m10,549t)が名瀬港の観光バースに接岸。ここでも多連装ロケット砲システム(MLRS)が運び込まれた。
さらに96式装輪装甲車など車両約40台と陸自隊員150人(陸自第5旅団第6即応機動連隊-美幌駐屯地)が上陸した。まさか、北海道の部隊が奄美まで移動してくるとは思わなかった。車両は奄美分屯地と瀬戸内分屯地(28ha、隊員約210人)に入った。

21日には小型揚陸艇カラボサが、沖縄島で搭載した陸自の車両など4台とコンテナ2個を、名瀬港に陸揚げした。コンテナは数キロ離れた名瀬運動公園まで輸送されたが、翌日までには撤去された。

(木元 茂夫)





2023-10-3|HOME|