模擬爆弾下げて前橋上空へ
500ポンド爆弾MK82の訓練弾を右翼下につけて離陸したFA18E(NF 205)(2010.3.1 11:22 撮影)
1時間10分後に厚木のRW/19に着陸する同機(NF 205)(3.1 12:32 撮影)
今、連日前橋上空を戦闘機が飛びまわり、騒音被害が訴えられている。騒音源は厚木から飛来する空母艦載機だ。
厚木基地を離陸したホーネットやスーパーホーネットが北に進路をとり、相模原市などでも航空機騒音が激しくなると、前橋や渋川の
上空で戦闘機が飛び回っている、という情報が私たちのところにも寄せられる。
厚木を飛び立つ時間や飛行方向などを総合して分析すると、前橋・渋川上空に広がるRJA589と米軍が名づける空域に、厚木から
飛んでいることが判明する。
3月1日昼前後に飛んでこの空域に向かった4機のスーパーホーネットが、模擬爆弾を装着していたことがわかった。500ポンド
(250キロ)爆弾MK82と形状・重さが同じ模擬爆弾を右翼下に1発ずつつけた4機が、それぞれ2機編隊でRJA589に向かい、
1時間あまり後に厚木に帰投した。
この空域の訓練で、以前建物のガラスが割れたことがあった。高速で戦闘機が上下動する際に生じる衝撃波によるもので、この空域での
訓練が対地攻撃訓練であることを示すものだった。
もし、訓練途中にこの模擬爆弾が誤って落下したら、市街地を250キロの貫通力の強い模擬弾が襲うことが十分に考えられる。
前橋や渋川で撮影された写真からは、ホーネット系の戦闘機が飛んでいることがはっきりとわかるが、爆装まではわからない。
在日米軍の窓口である防衛省は、模擬弾をつるした戦闘攻撃機が、市街地上空で爆撃訓練を行っている実態を知っているのだろうか。
爆装はもちろん、市街地上空での対地攻撃訓練を直ちにやめさせるべきだ。
(RIMPEACE編集部) (写真撮影 田中 昭)
模擬爆弾を下げて厚木基地に着陸するVFA27所属のスーパーホーネット(NF-214)(NF-215) (3.1 13:52,13:53 撮影)
2010-3-4|HOME|