厚木のMH60、墜落大破


ヘリ後部がねじ切れて横転しているMH60


ヘリの横に、傾いた電柱がある

12月16日午後、厚木基地の艦載ヘリMH60が三崎の海岸近くの埋め立て地に不時着した。いや、不時着というにはあまりにも破壊がひどく、 墜落といった方が実態に近い。

三浦半島西岸近くを飛行していた米海軍の多用途ヘリMH60が、ミッション関係のトラブルと見られる機体の故障で埋め立て地に降りてきた。
オートローテーションで降りてきたMH60は、最終段階で機体の姿勢が崩れ、地面にたたきつけられ、メインローターを含む前部が横転、後部はねじ切れて いる。

オートローテーションで降りてきてもこの墜落事故並みの機体破壊だ。もしこれがオートローテーションの効かないオスプレイだったら乗組員の命は助からない可能性が強い。 また空き地に降りることも出来なかっただろう。

事故当日、横須賀基地常駐の戦闘艦はすべて横須賀基地にいた。事故機の任務は海上の艦船に着艦したり連携をとって飛行する訓練ではなかったと見られる。
厚木基地の艦載ヘリは、観音崎の灯台と横須賀基地ヘリポートを結ぶラインを反復して飛ぶ訓練を行う。事故機も厚木基地から南西方向に飛び、相模湾上空から 城ケ島、観音崎を経由して横須賀基地に向かうコースを飛行していた可能性がある。

横須賀市南東部の市街地に近いところでミッション系が故障すれば、オートローテーションで降りる場所をさがすのもより困難になる。
乗員に負傷者はいても死者が出ず、また地上に被害らしい被害がごく少なかったのは、全くの偶然であり、観音崎・横須賀基地往復の途中に故障した場合は、 もっと大きな事故につながることが十分考えられる。

(RIMPEACE編集部)(2013.12.18 非核市民宣言運動・ヨコスカ 撮影)


事故機の周囲を固める、迷彩服を着た米海軍兵士


2013-12-19|HOME|