オスプレイ、厚木に飛来



厚木に初めて飛来したオスプレイに抗議の意思表示


着陸後基地西側のエプロンに向かうオスプレイ

7月15日12時ちょうどに普天間基地を離陸したオスプレイ(EP/09)が、3時間半後に厚木基地に着陸、給油後キャンプ富士に向けて離陸した。オスプレイが東日本に飛来し着陸するのは これが初めてだ。基地の南北の滑走路端に面する公園で、オスプレイの危険性を訴え、本土からも沖縄からも出ていくことを求める現地市民団体が抗議の声をあげた。

厚木基地に進入したオスプレイは、ヘリモードに近い転換モードで、GCA(地上からの着陸誘導)で北側から着陸した。
オスプレイは、普天間基地ではヘリモードに近い転換モードと固定翼モードの2通りのやり方でGCAで降りてくる訓練している。いうなれば、固定翼モードでもGCAで降りることができるのだ。

「垂直離着陸モードや転換モードでの飛行について、運用上必要となる場合を除き、垂直離着陸モードでの飛行を米軍の施設・区域内に限り、転換モードの時間をできるだけ短くすること」
これは、オスプレイの日本における運用についての日米合同委員会の合意事項だ。(平成24年9月19日 MV−22オスプレイの沖縄配備について(概要) 防衛省・外務省)
転換モードの時間を少なくするためには、転換モードでのGCAによるアプローチを固定翼機モードで代替しなければならない。日米合同委員会の合意事項を守る気があるのなら。

厚木基地へのオスプレイの最初の着陸から、この合意事項が守られなかった。ナセルを上に向けたまま厚木基地の滑走路に降りてくるオスプレイのシルエットは忘れられないものだ。日米合同委員 会の合意さえ守らないオスプレイの運用は、黙っていたらますます危険なものになっていく。

(RIMPEACE編集部)(2014.7.15 撮影)


着陸後約1時間でキャンプ富士に向かうオスプレイ


離陸後すぐにナセルを前に倒し始めたオスプレイ


2014-7-15|HOME|