岩国にオスプレイ緊急着陸か?厚木⇒普天間の途中


岩国基地に着陸寸前のオスプレイ(竜-09)。厚木を2時間前に離陸した機体だ


消防車1両が待機していた岩国基地に降りて、タクシーするオスプレイ(竜-09)(2014.7.18 戸村 良人 撮影)

7月18日12時50分過ぎ、厚木基地をオスプレイ1機が離陸して普天間基地に向かった。キャンプ富士から沖縄へ戻る際に再度厚木に寄った機体だ。
しかし、普天間には行かずに、2時間後に岩国に降りた。岩国市を通じて飛来予定が知らされたのは14時半ころだ。このオスプレイが厚木を離陸したあとで目的地が普天間から急遽岩国に 変更されたのだ。

岩国基地に14時50分ころ着陸したオスプレイは、待ち受けていた消防車の横を通って、駐機場に向かった。
飛行中の行き先の変更や、緊急自動車が待機していたことを考えると、この厚木から来たオスプレイの着陸が緊急着陸だった可能性がきわめて大きい。

もっとも、別の空港にすぐに降りずに岩国基地まで「頑張った」こと、待機していた緊急車両が1台だけだったことを考え合わせると、今回はそれほど深刻な状態になってはいなかった、とみられ る。
しかし、厚木やキャンプ富士に初飛来することを主要な目的としていたオスプレイ(竜-09)に、整備の大きな手抜きがあったとは考えられない。それでも離陸して1時間半ほどのところで、 目的地を変えて着陸する決断をせざるを得ない状態に陥ったことは、オスプレイの信頼性にまた一つ疑問符がついた、と言える。

この緊急に着陸したオスプレイは、18時ころに岩国を飛び立ち普天間に向かった。

(田村順玄・岩国市議・RIMPEACE共同代表、RIMPEACE編集部)


7月18日12時50分過ぎに厚木を離陸したオスプレイ。この時点では普天間に向かう予定だった


2014-7-19|HOME|