空母輸送機C2後継にオスプレイ有力


ギアを降ろして厚木基地にアプローチするC−2Aグレイハウンド空母輸送機(2013.5.9 撮影)

オスプレイをC2空母輸送機(COD)の後継にする動きが具体性を増してきた。
オスプレイを空母に載せてCODの運用試験を始めるという「エイビエーションウィーク」の記事が昨年4月21日付の琉球新報で紹介された。それから1年有余、米海軍はこの試験の結果を下院戦術空地軍小委員会に報告して、アセスメントの結果として下院軍事委員会に報告するお墨付きを得た。

空母輸送機C−2Aは、2機ずつ空母航空団に配備されている。厚木に展開する第5空母航空団(CVW−5)にも2機配備されていて、空母が洋上にいるときは陸上基地との間を往復して、輸送・連絡任務を果たしている。
もしオスプレイがCOD機に採用されれば、C2−Aの退役する時期に厚木に常駐することになる。 また、現在C−2Aが空母から飛来している嘉手納、岩国、三沢にも海軍のオスプレイが飛来することになる。

軍事委員会小委員会の報告書・オスプレイ該当部分


下院戦術空地軍小委員会は、海軍省がオスプレイを現在空母輸送機(COD)としての役割を果たしているC2-Aグレイハウンドの代替機として使用できるかどうかについてのアセスメントを行ったことを承知している。さらに小委員会はオスプレイのスピード、航続距離、垂直離着陸能力というユニークな組み合わせが空母輸送任務達成のあり方を変える可能性をもたらすことも理解している。よって、小委員会は海軍省が行ったオスプレイが空母輸送機の任務を果たせるかどうかのアセスメントに関して、2014年10月24日までに下院軍事委員会に説明するよう海軍長官に指示する。そのアセスメントの内容には以下の事項を含むものとする。C2-Aの代替機種(複数)の分析、C2-Aの代替機に要求される基本性能パラメータ、C2-A部隊の現状、C2-A代替機調達の現在のスケジュール。

(RIMPEACE編集部)


軍事委員会小委員会の報告書の表紙と目次の該当部分


2014-8-28|HOME|