外来ジェットが騒音をまき散らしたGWの厚木


GW明けの5月7日午後、2時間以上のフライトで厚木に戻ってきたEA18G。この後再び離陸して戻らなかった(18.5.7 ファイト神奈川 木元 茂夫 撮影)


5月4日、岩国から厚木に飛来した海兵隊のD型(複座)ホーネット(18.5.4 第5次厚木爆音訴訟原告団 山村 充夫 撮影)

岩国基地でエア・フェスティバルが行われていた5月5日、厚木基地は外来ジェット戦闘機の訓練の発進基地となっていた。

前日の4日までに厚木基地に飛来したのは、岩国基地の海兵隊複座ホーネットF18Dの4機編隊、ATAKの訓練支援機ホーカー・ハンターが1機、三沢基地に展開中の海軍電子戦機 EA18Gグラウラーが3機だった。

5日は10時過ぎから海兵隊のホーネット、そして12時前後にホーカー・ハンター、グラウラーが離陸した。午後も海兵隊ホーネットとホーカー・ハンターが離陸した。みんな南に向 かって飛んで行った。大島沖のチャーリー空域に向かった可能性が大きい。
この日厚木を離陸した機種の組み合わせからみると、訓練内容は対艦攻撃、電波妨害など、海上の艦船に模擬攻撃環境を提供したのではないだろうか。

連休明けの5月7日に、海兵隊ホーネットと海軍グラウラーは、それぞれ岩国と三沢に戻って行った。

5月1日から3日まで米軍艦船の出入りがなかった横須賀基地では、5月4日に常駐の巡洋艦2隻と外来駆逐艦1隻が一斉に出港した。そして巡洋艦のうちの一隻、チャンセラーズビル は5月8日に横須賀に戻ってきた。
これらの3隻が空母出港前に護衛の訓練のために、厚木から飛んだ海兵隊ホーネットやホーカー・ハンター、海軍グラウラーの攻撃目標となっていたのではないだろうか?

いくつかの仮定に基づく推論だが、艦載機が岩国に移転した後でも、厚木基地が外来機の訓練の拠点となっていることは間違いない。そして横須賀の艦船との空対艦の訓練にさいして、 厚木基地が出撃基地になることもまた、間違いないことだ。

(RIMPEACE編集部 頼 和太郎)


5月4日午後、横須賀から出港した外来駆逐艦オケーン。巡洋艦2隻に続いての出港(18.5.4 頼 撮影)


5月4日に出港して8日に横須賀に戻ってきた巡洋艦チャンセラーズビル(18.5.9 頼 撮影)


2018-5-10|HOME|