米海軍ヘリ、相模湾で魚雷を発射(1)


3月10日、相模湾上空(引用元の記事には「東京湾」(TOKYO BAY)と書かれている)から海に向けて魚雷を発射する米海軍MH−60Rヘリコプター。
米軍画像サイトDVDIS記事「Task Force 70 Helicopter Squadrons Conduct Bi-lateral Training with JMSDF」より引用
(https://www.dvidshub.net/image/7087797/task-force-70-helicopter-squadrons-conduct-bi-lateral-training-with-jmsdf)

米海軍のMH−60Rヘリコプターが、3月8日と10日に海上自衛隊と相模湾で共同演習を行った。この演習で、米海軍ヘリは訓練魚雷を発射した。
相模湾は、潜水艦の訓練海域ではあるが、ヘリコプターを含む米軍の航空機による魚雷発射訓練は認められていない海域だ。

米海軍第7艦隊HPに掲載された3月11日付けの記事(「U.S., JMSDF Conduct First Training Torpedo Exercise in Japanese Waters」)と海上自衛隊のプレスリリースによれば、3月8日と10日の演習に参加したのは、米海軍のHSM−77(第77海上攻撃ヘリコプター飛行隊)とHSM−51(第51海上攻撃ヘリコプター飛行隊)に所属するMH−60Rヘリコプター及び海上自衛隊第51飛行隊所属のSH−60Kヘリコプター、そして海上自衛隊の輸送艇2号だ。
米海軍HSM−77とHSM−51、さらに海自の第51飛行隊はいずれも、厚木基地の部隊だ。

上記の第7艦隊HPの記事によると、今回の演習は、米軍が日本に前方配備した海上攻撃ヘリコプター飛行隊による、日本の海域での初めての魚雷発射訓練だ。
これまでは、日本に配備されている海上攻撃ヘリコプター飛行隊の魚雷発射訓練はサンディエゴで行われていたが、今回、初めて日本沿岸である相模湾で魚雷を発射したのだという。

第7艦隊HPによると具体的には、HSM−77所属のMH−60Rヘリが対潜水艦用の訓練魚雷を発射し、海上自衛隊の輸送艇2号から降ろされた小型ボートのチームがそれを回収した。海自SH−60Kヘリは、小型ボートを航空支援した。

(RIMPEACE編集部 星野 潔)


今回の日米合同軍事演習に参加した、海上自衛隊の輸送艇2号。3月13日、横須賀の長浦港に停泊中の写真。(2022.3.13 星野 撮影)


相模湾で魚雷を発射したMH-60Rヘリと同型の、HSM-51所属の米海軍ヘリ。2020年4月、横浜港上空を低空飛行中の写真。(2020.4.24 星野 撮影)


今回の演習に参加した、海上自衛隊のSH-60Kヘリと同型のヘリ。昨年11月26日、厚木基地周辺を周回飛行中の写真。(2021.11.26 星野 撮影)



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