墜落事故翌日も飛び続けるオスプレイ


11月30日、厚木基地を離陸する2機のMV-22オスプレイ(23.11.30 爆音訴訟調査研究センター 撮影)

11月29日、横田基地所属の空軍CV-22オスプレイが屋久島沖に墜落した。
11月30日の時点で乗員1名の死亡が確認されている。墜落原因はまだ不明だ。
墜落直前にエンジンが火を噴いていたという目撃証言もある。

にもかかわらず米軍は、事故後も日本の空でオスプレイを飛ばし続けている。
厚木基地でも、事故当日に飛来した海兵隊MV-22オスプレイが翌日に訓練飛行を行った。

厚木基地に4機の海兵隊MV-22が飛来したのは、事故当日の11月29日14時30分前後。屋久島沖の事故とほぼ同じ時刻だ。
翌11月30日の午後、これらのオスプレイは2度の訓練飛行を行った。

爆音訴訟調査研究センターによれば、まず13時32分に2機のMV-22が離陸し、14時56分に着陸した。 続いて15時28分にも2機のオスプレイが離陸し、17時頃に最終着陸を行った。
この15時28分に飛び立ったオスプレイは、目撃者によると藤沢を2回通過している。ということは、厚木基地で一度ローパスをしたということだろう。

墜落事故の翌日、原因も不明な状況のなか、単なる訓練のために市民が暮らす街の上にオスプレイを飛ばすという常軌を逸した行為だ。
これを命じた米軍幹部にとっては、かれらの組織の都合に比べれば日本社会で暮らす人びとの生命や安全など取るに足らないものだということなのだろう。

(RIMPEACE編集部 星野 潔)


11月29日、厚木基地に飛来したMV-22オスプレイ。屋久島沖の墜落事故とほぼ同じ時間帯だ(23.11.29 爆音訴訟調査研究センター 撮影)


テイルレターは「ET」。普天間基地の第262海兵中型ティルトローター飛行隊の所属機だ(23.11.29 爆音訴訟調査研究センター 撮影)


厚木基地に次々に着陸するMV-22オスプレイ(23.11.29 爆音訴訟調査研究センター 撮影)


2023-12-2|HOME|