ボクサー艦載オスプレイ、厚木基地に飛来
8月17日、入港した強襲揚陸艦ボクサー飛行甲板上に並んでいた4機のオスプレイのうちの1機。
垂直尾翼にはテイルレター「YW」と読み取りにくいが「8620」、モデックスナンバー「01」などが書かれている。
8月15日に厚木基地に飛来した機体のようだ(24.8.17 星野 撮影)
飛行甲板の最も後方、こちらから見て最も右側のオスプレイが、8月15日に厚木基地に飛来したと見られる機体だ(24.8.17 星野 撮影)
強襲揚陸艦ボクサー(BOXER LHD 4)が横須賀基地に寄港したのは8月17日から21日にかけてのことだったが、それに先立つ8月15日、洋上にいたボクサーを飛び立ったとみられるMV-22オスプレイ1機が、厚木基地に短時間飛来した。
爆音訴訟調査研究センターによれば、厚木基地に海兵隊MV-22オスプレイが飛来したのは、8月15日の16時50分頃から17時25分頃にかけてのこと。
伊豆半島沖の南西側から北東方向に向けて飛来したオスプレイは、大島上空で北に向きを変え相模湾を北上し、辻堂駅近くを通って真っ直ぐに16時50分頃に厚木基地に飛んできた。
飛び去る時も、まっすぐに南下して辻堂駅付近を通り、相模湾に出た後、西南に向きを変え、伊豆半島を横断して、南西方向へと向かった。
飛来したMV-22の垂直尾翼に書かれていたテイルレターは「YW」。普天間基地所属の2つの部隊のものではなく、VMM-165(第165海兵中型ティルトローター飛行隊:Marine Medium Tilt Rotor Squadron 165)のテイルレターだ。
VMM-165は、まさに今回の強襲揚陸艦ボクサーの任務航海において、艦載機となっている部隊だ。
また、このオスプレイのビューロナンバーは「168620」。垂直尾翼に下4桁の「8620」が書かれている機体だ。
そして確かに、8月17日に横須賀基地に入港したボクサーの飛行甲板上には、「YW」のテイルレターと「8620」の数字が垂直尾翼に記載されている機体があった。その機体のモデックスナンバーは「01」だったが、8月15日に厚木基地に飛来したオスプレイのモデックスナンバーも「01」だったという情報がある。この点も一致している。
つまり8月15日に厚木基地に飛来したMV-22オスプレイは、ボクサーの艦載機だったということだ。
ボクサーは、8月15日の時点でおそらく日本列島の南西側近海にいたのだろう。そこから厚木にオスプレイが飛んできたのだろう。
横須賀寄港の2日前にオスプレイを厚木に短時間飛来させた理由は、今のところ不明だ。
昨秋のCV-22オスプレイ屋久島沖墜落事故について、変速機の故障と判断ミスが原因だったとの事故報告書が公表されたが、変速機が故障した原因は分かっていない。
それにもかかわらず米軍はオスプレイの飛行を再開させている。
市民の生命や暮らしの安全をあまりに軽視した危険な振る舞いだ。
(RIMPEACE編集部 星野 潔)
2024-8-26|HOME|