岩国で強行の空母艦載機着陸訓練、厚木にも飛来


FCLP期間になって厚木基地に飛来したFA18Eスーパーホーネット。モデックス番号は406。
原子力空母ジョージ・ワシントン艦載機の飛行隊の一つ、VFA-195(第195戦闘攻撃飛行隊)所属機だ(25.9.19 第5次厚木基地爆音訴訟団 撮影)

9月12日、防衛省は岩国基地で9月17日〜26日まで空母艦載機のFCLP(Field Carrier Landing Practice 空母艦載機着陸訓練)を行うと発表した。

FCLPとは、「陸上で行われる空母艦載機の離着陸訓練のことで、滑走路を空母の甲板に見立てて連続離着陸(タッチアンドゴー)などの訓練を行うもの」であり、「空母出港前に空母艦載機パイロットの資格を回復するために必要な訓練とされてい」る(綾瀬市HPより引用)。

今回の岩国基地でのFCLPは、8月30日に横須賀基地に入港した原子力空母ジョージ・ワシントンの艦載機部隊の訓練だ。
空母艦載機が陸上の飛行場を空母の飛行甲板に見立てて行うタッチアンドゴー訓練は当然、長時間にわたる猛烈な爆音を伴い、墜落など住民を巻き込む大事故を引き起こす危険も伴っている。

訓練は夜間にも続けられている。住民には大変な負担だ。

今回の岩国基地でのFCLPに対しては、岩国市をはじめ周辺自治体の首長や山口県知事、広島県知事らが中止を要請し、抗議しているにもかかわらず、それを無視して開始され、強行され続けている。ひどいものだ。

FCLPの開始日である9月17日、FA18スーパーホーネットが厚木基地に3機飛来した。
3機は厚木に滞在して、9月18日、19日、20日と連日訓練を行っている。
混雑する岩国基地では訓練をこなしきれなかったとみられる。

9月20日は、防衛省から岩国市への通告では訓練は行わないとされている土曜日であるにもかかわらず、厚木基地では9時43分にFA18Eが2機離陸し、続いて9時45分にもう1機が離陸した。
その後、11時23分に3機が着陸し、13時34分に2機が離陸、13時38分にも1機が離陸するなど、離発着を繰り返した。

(金子豊貴男 RIMPEACE共同代表)




9月17日に開始された、岩国基地でのFCLP(戸村良人さんの「行動の写真集」より引用)(25.9.17 戸村良人さん 撮影)


2025-9-21|HOME|