すさまじい爆音、厚木基地で
住民の我慢も限界。抗議行動も準備


9月に入って、厚木基地の爆音は激しさを増している。特に5日、6日はひどく、爆音被害は尋常ではなかった。各自治体に寄せられた、苦情件数は

大和市 93件
綾瀬市 36件
座間市 29件
相模原市 153件

大和市の騒音記録計では基地北側1キロ地点で6日正午頃に 117デシベル(ビルの工事現場相当)を記録し5日と6日の二日間で100デシベルを越えたものが68回を記録している。厚木基地爆音防止期成同盟は8日に緊急三役会議を開き、異常な事態に対処する抗議行動を展開することを決め、準備に入った。

以下、第三次厚木基地爆音訴訟団の原告による9月6日の厚木基地の飛行監視記録と相模原市に寄せられた騒音苦情電話の地域別、時間帯別記録


9月6日の厚木基地の飛行監視記録

偶然の一致か、はたまた無通告か?

 最近、全機種を含めて1日に延べ200機を越す日が目立つが、 9月6日(木)は323機を数えた。通常訓練だけでは300機を越すことはなかった。過去に300機を越えた最も近い日を調べてみると、 丁度1年前の2000年9月6日(延332機)、18日(延357機)、 19日(延436機)で、その前は2000年2月に3日ある。 しかも、これらはすべてNLP通告日だった。昨年9月の場合には 5〜8日と18〜22日は厚木基地でNLPを実施するという通告がされており、空母は26日に出港している。したがって、 今回のNLP無通告日で300機を超えたのは異例のことである。 昨年はNLP、今年はNLPでない。飛行状況が丁度1年前と同傾向であるにもかかわらずおかしいではないか。日付からして偶然の一致とは思えない。通告がなければ報道機関も自治体等も何もいわない 極めてお目出度い体質があるので、実質的にNLPをやっても通告しなければ騒がれない。今回も出港前には一応NLPをやると通告するだろうが、事前になしくずしにやっているので硫黄島でやったことにしておいたり、中止したといったりして誤魔化すかもしれない。 通告の有無に決して騙されてはいけない。あくまでも事実で対応すべき である。ちなみに昨年と今年の9月6日の飛行状態の対比(いずれも 延数)を掲げておく。今回の飛行機数のうち111機はP-3によるもの なので、厳密にいえば100機ほど差し引いて議論しなければならない (昨年のP-3は12機)が、仮に通常訓練が大部分だったとしても、 合計で300機を越すとこと自体は極めて由々しいことだから強く抗議すべき問題だと考える。(2001.9.7)


2000年9月6日 2001年9月6日
ジェット機 207 156
(内艦載機) (203) (148)
プロペラ機 86 153
(内艦載機) (37) (14)
ヘリコプター 39 14
合 計 332 323
(内艦載機) (240) (162)
(内18時以降) (111) (53)


2001年9月6日(木)分 相模原市苦情集計表(相模原市役所)

 ◎8月は1ヶ月で101件、それが1日で153件!!

◆受付総数 153件

◆地区別

地区 件数 地区 件数
上鶴間 48 若松 11
東林間 23 鵜野森 7
相南 7 豊町 2
相模大野 14 文京 1
青葉 1 御園 4
共和 1 南台 7
大野台 1 相模台 4
古淵 5 相武台団地 1
西大沼 5 新磯野 4
東大沼 6 不明 1
合 計 153件

◆時間別

時間帯 件数
8:00〜 9:00 7
9:00〜10:00 12
10:00〜11:00 3
11:00〜12:00 36
12:00〜13:00 15
13:00〜14:00 12
14:00〜15:00 6
15:00〜16:00 4
16:00〜17:00 8
17:00〜18:00 6
18:00〜19:00 5
19:00〜20:00 1
20:00〜21:00 8
21:00〜22:00 17
22:00〜23:00 13
合 計 153

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