厚木基地デモフライト今年は中止に (金子ときお 相模原市議)
凄まじい爆音によって、運動会が中断されたり、リハーサルによっても授業が 中断されたりと、米軍が例年厚木基地の開放日に行う、デモフライトについ て、基地周辺の被害住民や、大和市長などが、実施をやめるよう運動をすすめ てきたが、18日、米海軍は今年の 7月28、29日に予定されている基地開放日の展示飛行は中止すると発表し た。
米海軍厚木基地司令官のケビン・マクナマラ大佐が18日、大和市の土屋侯 保、綾瀬市の見上和由両市長を訪ねて、それぞれ会談して明言した。また、在 日米海軍司令部(横須賀市)のロバート・チャプリン司令官(少将)は、岡崎 洋神奈川県知事に伝えた。 今年は開放日には、米軍機、民間機、自衛隊機のすべての飛行を行わず、航 空機の地上展示のみに限るという。
在日米海軍司令部のコメントは、中止決定について「エアショーでの空母航 空部隊による飛行は、日本の人たちのために行ってきたが、基地周辺の住民が 反対を表明しているため、今年は予定していない」
なお、地元の爆同と第三次訴訟団、神奈川平和運動センターは共同で以下のよ うな声明を発表した。
厚木基地開放日におけるデモンストレーションフライト中止に対する声明
1.在日米軍は、本日外務省を通じて「厚木基地の開放日におけるデモンストレーションフライトを中止する」ことを明らかにした。
2.毎年強行実施されてきたデモンストレーションは、急発進、急旋回を傍若 無人に実施し、周辺住民の爆音被害はもとより、周辺の小学校・中学校で行わ れた運動会を一時中断するなど許し難い被害を与えてきた。
3.厚木基地爆音防止期成同盟、第三次厚木爆音訴訟団、神奈川平和運動セン ターはデモフライトを強行実施されていらい、厚木基地前抗議行動、防衛施設 庁前座り込み、外務大臣への申し入れ、アメリカ大使館への抗議など、即時中 止を求め続けてきた。
4.今回、デモンストレーションフライトを実施しないことは、これまで40 年間にわたり爆音解消にむけて日本政府に強く要求し、違法判決を出させてき た粘り強い取り組みと、現地住民が反社会的な行為に強い憤りの声が大きく反 映したものと高く評価し、今回の決定を歓迎する。
5.今回の在日米軍の決定は、今年限りに終わらせずに今後も引き続き継続 し、完全に中止するよう強く要求する。
6.日米両政府は、デモンストレーションフライトの中止のみならず、NLP 訓練も硫黄島で完全実施するよう強く要請するものである。
以上
厚木基地爆音防止期成同盟 委員長 鈴木 保
第三次厚木爆音訴訟団 団長 真屋 求
神奈川平和運動センター 代表 宇野 峰雪
2001-4-21|HOME|