米軍が2月4日から硫黄島で、そして2月10日(火)から13日(金)までの4日間、厚木基地でNLP(夜間連続離発着訓練)を行うと通告してきたことに対し、厚木基地周辺の各自治体は一斉に反発、
住民の被害をなくすよう国や米軍に抗議、中止の申し入れなどを行った。
以下に載せるのは神奈川県と厚木基地周辺市の連名の申し入れ。この他にも各市の市長が独自に厚木基地司令官に中止の申し入れを行ったりしている。
また、予備でNLPの実施を通告された青森県の三沢基地を抱える三沢市長も抗議を申し入れている。山口県、岩国市、由宇町の三者は、岩国防衛施設事務所と米海兵隊岩国航空基地に「硫黄島で訓練を完了する」よう口頭要請を行った。
東京都と横田基地周辺5市1町も抗議を行った。今回は新たに青梅市も独自に抗議をした。
(相模原市議・金子ときお)
厚木基地における夜間連続離着陸訓練の中止について(要請) 1月26日、防衛施設庁から、厚木基地において夜間連続離着陸訓練 (NLP)が行われるとの通告がありました。この通告によれば、2月 10日(火)から13日(金)までの4日間、低騒音の機種によるNLPが 行われるとのことです。 このことは、NLPの厚木基地からの全面移転を強く求めてきた我々の 願いに反するものであって、誠に遺憾であります。 また、硫黄島における天候等の事情により所要の訓練が実施できない場 合には、厚木基地において、騒音の拡大が懸念されている新機種FA1 8Fスーパーホーネットも含め、全機種の訓練を行う可能性があるとの ことですが、昨年10月のNLPが硫黄島での訓練日程を延長して行わ れ、厚木基地では全く行われなかったことは我々としても評価するとこ ろであり、今後とも可能な限り同様の扱いがなされることを強く希望し ます。 貴職におかれましては、日ごろから騒音被害に苦しむ基地周辺住民に配 慮され、全ての訓練を硫黄島着陸訓練施設で実施されるよう※(米側に 申し入れるとともに、このことについて日米双方で再度調整されるよ う)強く要請します。 ※( )内は日本側の要請に挿入する。 平成16年1月27日 駐日米国大使 ハワード・H・ベーカー 殿 在日米軍司令官 トーマス・C・ワスコー中将 殿 在日米海軍司令官 フレデリック・R・ルイ少将 殿 厚木航空施設司令官 リード・A・エクストロム大佐 殿 外務大臣 川 口 順 子 殿 防衛庁長官 石 破 茂 殿 防衛施設庁長官 山 中 昭 栄 殿 神奈川県知事 松 沢 成 文 大和市長 土 屋 侯 保 綾瀬市長 見 上 和 由 藤沢市長 山 本 捷 雄 相模原市長 小 川 勇 夫 海老名市長 内 野 優 座間市長 星 野 勝 司 横浜市長 中 田 宏