先月24日 空母キティホークの横須賀入港時に明らかになった、厚木基地へのFA18スーパーホーネットの第二陣配備計画に対し、爆音被害を受けている厚木基地周辺の住民団体、厚木基地爆音防止期成同盟、第三次訴訟団、神奈川平和運動センターの代表団が8日午後外務省を訪れ、北米局日米安全保障室(写真左側の2人)に配備反対の申し入れを行った。
社民党の阿部とも子衆議院議員が仲介して実現、同議員は9日の衆議院外交防衛委員会で取り上げるという。
申し入れ書は以下の通り。
(金子ときお・相模原市議)
2004年6月8日 外務大臣 川口 順子 殿 厚木基地爆音防止期成同盟
委員長 鈴木 保 第三次厚木爆音訴訟団
団 長 真屋 求 神奈川平和運動センター
代 表 宇野 峰雪 F/A18Eスーパーホーネットの厚木基地追加配備に反対の申し入れ
厚木基地周辺住民は、30年を超えて横須賀を母港としてきた米空母艦載機の日夜にわたる 訓練及びNLPによる激甚な爆音被害で、生活は壊され、心身は疲労と不安の積み重ねで
極限の生活を強いられてきました。 この間、国の無為無策に怒り、1976年9月には、第一次爆音訴訟を起こし、いまなお 5,000人の原告で第三次爆音訴訟を控訴審で係争していますが、すでに「爆音を違法」
とした判決は、5度に及び周辺住民が求める「平和で静かな空」の主張は司法の分野で 歴然と定着しています。 昨年11月にはF14トムキャットに交代してF/A18Fスーパーホーネット13機が厚木基地へ
強行配備され、爆音は一層激烈さを増しています。去る5月25日付新聞各紙に厚木基地へ F/A18Eスーパーホーネットの追加配備が今秋に行われると報道されました。
われわれ周辺住民は、昨年に引き続き被害が増大される追加配備は如何なる理由でも容認 できません。 貴職におかれては、厚木基地周辺住民の心情をお汲みとりの上、生活環境の改善に努力
されるとともにF/A18Eスーパーホーネットの追加配備の中止に向け、適切なご措置を取られる ことを強く申し入れます。 加えて、下記の要請事項については6月18日までに文書をもって御回答を御教示いただきます
ようあわせて申し入れます。 記 1.第三次爆音訴訟横浜地裁判決(2002年10月16日)は国の音源対策の不備を指摘し、政府の
対米軍交渉で「被害軽減へ真摯で粘り強い交渉をしていることをうかがわせる証拠は見当た らない。」と厳しく指摘されたが、被害の軽減、解消にむけての抜本的対策をお尋ねする。
2.国が設定された環境基準は住居系を70W値としており、設定から30年が経過している のに基準に程遠い情況である。加えてF/A18Eスーパーホーネットを配備することをどのように
考えているのか、お尋ねする。 以上