艦載機E2C、厚木に緊急着陸



第2エンジン(向かって左、後方から見ると右)を止めて、厚木に着陸するE2C早期警戒機

10月26日午後、艦載機E2Cが厚木基地に緊急着陸した。正午前に離陸して1時間半足らずの後のことだった。

2発のエンジンのうちの一つを止めて、最短ルートで厚木の滑走路に滑りこんだ。空母が横須賀を出港し、厚木と空母の間を艦載機が多数行き来する中で起きた緊急着陸だ。
昨年8月の普天間基地ヘリの墜落は、揚陸艦エセックスに載ってイラク戦争に出かける直前に起きた。事故原因の一つは整備兵の過労だった。今回の緊急着陸も空母出港前後のもっとも忙しい時の出来事で、整備がその忙しさに追いつかなかったのではないだろうか。

米軍はいつも予防着陸で安全な措置だ、と緊急着陸の後で言う。2つあるうちの一つが止まっても、もう一つで飛行・着陸出きるから大丈夫と言うのだろう。しかし、基地周辺住民の見方は逆だ。もう一つのエンジンも停止したらどうなるか、という不安が頭を離れない。

艦載機の飛行が激しくなればなるほど、緊急着陸や事故の可能性が大きくなる。爆音もひどくなる中で、まさに「踏んだり蹴ったり」だ。

(RIMPEACE編集部)(写真は全て 10.26 撮影)


着陸前にゾロゾロと出てきて待機し、着陸後は滑走路に入り、緊急着陸機に殺到する緊急車両


正午前に離陸したE2C(NF 602)。1時間半後に緊急着陸した。待機しているのはFA18Fスーパーホーネット

'2005-10-26|HOME|