厚木基地最近の状況

 米海軍厚木基地の最近の状況は、相変わらずの爆音被害、そして、徐々に進む基地機能の強化があげられる。それにたいして、基地周辺住民は、昨年12月の東京高裁の判決を受けて、新たな裁判闘争−第三次訴訟の準備を始めている。以下、具体的に述べてみる。

1 基地機能の強化
 米海軍厚木基地は、基地機能の強化を毎年行っている。そして、それらの工事はいずれも、思いやり予算、つまり我々の税金で行われている。現在行われている工事は、滑走路の補強工事で、滑走路の老朽部分の現状回復工事、及び、灯火整備工事ということがあきらかになっている。 滑走路の補強工事の予算は20億円、灯火整備工事は9億円の予算で総額29億円。 工期は来年3月末まで。この間、2月1日までの間は、毎日21時00分から翌朝08時00分までの時間帯で滑走路が閉鎖される。またこの間の土・日曜日は、任務上特に必要と認められた航空機以外の離着陸が禁止される−となっている。しかし、実際にはこの時間帯でも結構飛行機が飛んで、周辺住民に爆音をまき散らしている。 基地機能の強化では、もう一つ、昨年末明らかにし たものとして、航空燃料のタンクの建設がある。これも、老朽化したものの建て替えと言うことになっているが、できあがったものは、最新の設備であり、米軍の航空燃料の供給に威力を発揮している。また、米軍の準機関紙スターズ・アンド・ストライブスは今後厚木基地に、ホット・ピットと呼ばれる、エンジンを駆けたままでも給油できる装置の導入を示唆しており、機能強化が着々とはかられている。


2 第3次爆音訴訟の準備進む
厚木基地の爆音被害に対する、国を相手にした裁判は、昨年12月26日に判決が出された第一次訴訟、現在、東京高裁で審理中の第二次訴訟、とありますが、第一次訴訟の判決−厚木基地の爆音は違法性がある−を解消するために、現在第三次訴訟の準備をはじめている。 第三次訴訟は原告団の目標を最低1000人、できれば10000人の大原告団を組織したいとしています。そして、そのためには、厚木基地周辺住民全体に広く原告への参加を呼びかけることとし、現在ビラや原告仮申込書などの作成を進めています。 最低1000人の原告団となるとそのための大弁護団、さらには財政措置など様々な困難がありますが、それらを克服すべく努力しています。


問い合わせは

厚木基地爆音防止期成同盟
TEL0462−61−8134

大和市上草柳3−2−14 鈴木保方


記 相模原市議会議員  金子 ときお


'97-8-22/11-7

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