これは全機スーパーホーネットへの置き換え宣言だ
9月下旬、スーパーホーネット飛行隊がまた厚木に


厚木基地のホーネット飛行隊の一つ、第27戦闘攻撃飛行隊の機種をスーパーホーネットに置きかえる、と20日に在日米海軍が発表した。外務省北米局日米地位協定室の「厚木飛行場における米海軍飛行隊の機種変更について」という文書も、議会事務局を通じて大和市議に配布された。

この外務省文書では「19日(木)夕刻、米国側より、9月下旬に厚木飛行場の第27飛行隊のF/A−18C航空機(ホーネット)をF/A−18E航空機(スーパーホーネット)へ機種変更する旨決定したとの通報があった。米国側によれば、本件は、米海軍が全世界的に行っているホーネット飛行隊のスーパーホーネット飛行隊への機種変更の一環である由である。」(以下略)となっている。

外務省文書の「米国側によれば」以降が、在日米海軍の発表と微妙にずれている。
在日米海軍のニュースリリースの赤線部分は、「前方展開している米海軍部隊の機種を、より新しくより強力な機種に置きかえる長期計画の一環だ」となっている。前方展開(foward deployed)という言葉は、米海軍の発表の中で「キティーホークは恒久的に前方展開された唯一の空母だ」というように使われる。要するに「前方展開している米海軍部隊の機種」とは厚木の機種のことを指しているのだ。
米軍の長期計画の中では、厚木のホーネットは全てスーパーホーネットに置きかえることが決まっている、といっているのに等しい。

FA18Eスパーホーネットは従来のFA18Cホーネットより出力も35%アップ、 機体も大きいため騒音被害が拡大される。昨年11月には複座のスーパーホーネットの配備が強行された。地元自治体・議会の了解なしに、被害が拡大する方向で機種更新がどんどん決まっていくことは、決して許されることではない。今回の機種更新に反対するとともに、なし崩し的に基地周辺住民の負担を増大させる、米海軍の「長期計画」にも断固反対する。

(岡本聖哉・大和市議)




'2004-8-22|HOME|