厚木、岩国、横田でNLP実施
2月15〜17日


正午からDLPを始めたF14(2月15日厚木基地にて)
2000年2月15日からキティーホーク艦載機のDLP、NLP(昼間がD、夜間がN)が実施された。岩国基地は2日間で終わったが、厚木、横田では3日間行われた。
これまで、騒音の特に大きな機種は硫黄島で行うことに「米軍も努力」していたはずだ。それが今回、岩国にはFA18が1個飛行隊分(12機)展開して訓練を実施した。厚木ではF14、EA6Bを中心にDLP、NLPが行われた。横田ではE2C、C2、S3がタッチアンドゴーを3日間繰り返した。
高校入試の時期にぶつけられたこの訓練に対し、地元の自治体からも米軍や外務省などに抗議が殺到した。厚木基地爆音防止期成同盟(爆同)、第3次厚木騒音訴訟原告団が現地で抗議行動を行い、滑走路北端では「抗議の炎」が夜空を焦がした。岩国では自治労山口県本部が抗議集会、座り込みを行った。
岩国の訓練には厚木のFA18の他に、岩国配備の海兵隊のFA18も「便乗」したようだ。岩国市基地対策課の調べでは18時以降のタッチアンドゴーの回数は15日が70回、16日が81回だった。
厚木では、NLPとGCAによるタッチアンドゴー訓練が同時に行われた。16日の訴訟団の調査では、17時50分から21時すぎまでのタッチアンドゴーの回数は70回、ゴーアラウンド(接地せずに飛び上がる)が4回だった。タッチアンドゴーを行った機種は大部分がF14とEA6Bだが、厚木に残っていたFA18も行っている。
今回の訓練が硫黄島で行われなかった理由として、米軍は経費の節約をあげている。「思いやり予算」削減の動きに対する露骨ないやがらせ、と見た。

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