スーパーホーネット、オレンジルートで低空飛行訓練

スーパーホーネットの先遣隊4機が厚木に配備されてから1ヵ月が過ぎようとしている。厚木での飛行始めは11月24日で、それ以降、土日と感謝祭の休日を除いて連日飛行が続けられている。 当編集部に寄せられた情報を総合すると、スーパーホーネットの飛行実態が明らかになってきた。
基本的なパターンは、岩国基地往復と、大島沖・渋川上空の訓練空域行きだ。ただし、岩国基地の往復の途中にオレンジルート、ブルールートを使って低空飛行訓練を行うケースが目立っている。
とりわけ12月4日には3機のスーパーホーネットが岩国基地を2往復し、そのうちの1往復半でオレンジルートを通っている。厚木の艦載機の低空飛行訓練ルートの中では、オレンジルートの使用頻度が一番高い。しかし、1日に9機が通過するのは稀なことだ。しかも、まだ4機だけの配備でこの密度で飛んでいるのだ。12日にも予定されている、残りの8機(以上)の配備が完了したら、これ以上の頻度で飛行訓練が行われ、低空飛行ルートの下の住民に騒音被害などが集中することが予想される。

他方、空母キティーホークはクリスマス休暇前に横須賀に戻ることが予想されている。グアムまで随伴した駆逐艦オブライエンは、すでに横須賀に戻ってきた。空母の入港も近いと考えるべきだろう。
空母の横須賀入港の直前に、艦載機は厚木に戻ってくる。長期の空母展開の後の艦載機の訓練では、まず低空飛行訓練が行われるのが、これまでのパターンだ。
予想されるスーパーホーネットの低空飛行訓練と重なった場合に、どんなヒドイ事態が起こるかは想像に難くない。

(RIMPEACE編集部)




厚木基地を離陸するスーパーホーネットの3機編隊(12.8撮影)
オレンジルートに向かった可能性がある


'2003-12-11|HOME|