キティーホーク艦載機に、またスーパーホーネットが


スーパーホーネットへのシフトが予想されるVFA27のホーネット(04.1.12 厚木基地)

5月24日に空母キティーホークが横須賀に帰港したときに、記者会見が行われた。第5空母航空団の幹部が、傘下のVFA27(第27戦闘攻撃飛行隊)がスーパーホーネット飛行隊に変わると発表した。
同日リリースされた「NAVY newsstand」によれば、この件の概略は以下の通り。


第27戦闘攻撃飛行隊(ニックネイム、ロイヤル・メイス)は、5月6日から13日の間に、キティーホークを離れた。これまでのホーネットからスーパーホーネット飛行隊に移行するためだ。
カリフォルニア州リムーア海軍航空基地でのスーパーホーネットへの移行訓練には4ヶ月かかる。訓練は6月から始まるが、ロイヤル・メイスは早めに空母を離れた。
第27戦闘攻撃飛行隊の下士官は、リムーアの海軍航空技術訓練部隊に編入される。そこではオンザジョブ・トレーニングで新機種について学ぶ。下士官たちは、スーパーホーネットに採用されている、ヘルメットと一体化した新ディスプレイ・システムなどの新技術を学ぶ。
第27戦闘攻撃飛行隊のパイロットは、新機種の飛ばし方、新技術の使い方を学ぶために、転換飛行隊に6月から8月まで行く。8月から9月にかけて、安全飛行資格証明取得を目指す。
第27戦闘攻撃飛行隊のメンバーには新しい任務も付け加えられる。キティーホークの第102戦闘攻撃飛行隊(スーパーホーネット飛行隊)と同様、空中給油任務が付加される。ただし、主任務はあくまでも空対空戦闘であり、対地攻撃だ。
第27戦闘攻撃飛行隊のメンバーたちがキティーホーク戦闘群に戻ってくるのは10月になるだろう。

この記事は、なぜか数日後に削除された。米軍の公式見解ではない、ということだろうか。しかし、newsstandの記事の中では、関係者が、スーパーホーネットへの転換を規定の事実としてコメントしている。また、厚木では、空母が帰港したあとも、第27戦闘攻撃飛行隊の姿が見えない。
スーパーホーネットへの転換を示す事実ばかりが出て来る中で、発表をあえて取り消すのはなぜだろうか? 広報の手続上のミスなのか、それとも住民の反発を恐れる日本政府筋が、正式発表を先延ばしするように頼み込んだのか?
米軍がどんなに隠そうとしようと、今ここで反対の声を上げなければ、基地周辺住民がさらにひどい爆音に苦しめられることは明らかだ。

(金子ときお・相模原市議)


'2004-6-8|HOME|