相模原の基地 3ヶ月   9月市議会の発言・成果から (1)


 相模原市議会の3、6、9、12月に開かれる定例議会、毎議会の一 般質問で必ず基地問題を取り上げてきたが、その発言内容と成果を報告する。長いので項目ごとに分割して掲載する。議会のやり取りは質問と 回答、往復3回なので全文については議事録が出来たら(11月下旬)相模原市議会のHP に載るのでそちらを参照されたい。 以下は9月定例議会、9月26日の発言その(1) 相模原の基地問題この 3ヶ月 前回、6月議会の質問以降の本市に関係する米軍基地をめぐる動き、簡 単に振り返ります。一つは、相模総合補給廠の動きですが、2年前の 9.11 あの事件以後、警備が強化されていた、連日24時間体制で 県警の警察官が警備していた補給廠ですが、7月にこの警備体制が解除 になりました。そして、PCB含有廃棄物が動きました。6月10日に 外務省から海路にてアメリカ本国に送って処理するとの発表がありまし た。外務省発表はここまでで、以後なんらの音沙汰がないのですが、7 月になって、補給廠の倉庫前でコンテナに梱包され、これがその時の写 真です。


7月末にコンテナに入りきれない大型のトランスなどはシート をかけてトレーラーに積まれていったのですが、そして、横浜ノース ドックに運ばれ、8月14日に船に積み込まれました。この日は一日 ノースドックの監視を行なったのですが、相模補給廠から運ばれ た、52個のコンテナと他の基地から直接運ばれた、コンテナ、これは 横田と横須賀だと思いますが、あわせて180個近くがクレーンで船に 積み込まれました。台風の影響で嵐となり、いい写真は取れなかったの ですが、この写真がその時の様子です。


これで、取りあえず、相模補給 廠に収められていた、PCB含有廃棄物はすべて、アメリカ本国におく られた、そして、今後使用中のものなども順次、搬出され、処理される と思いますから、これで一応の解決と考えられます。PCBの保管を見 つけてから5年余り、やっと解決できてほっとしています。ただ、補給 廠にはまだ沢山の有害廃棄物が保管されていますし、過去に不法に投棄 され、埋め立てられたものなど今後の課題も沢山なりますから、米軍基 地の環境問題として、じっくり取り組んでいかなければとおもっていま す。

 相模補給廠ではもうひとつの動き、昨年12月議会で問題にしまし た、軍用犬の訓練施設が完成しました。二重フェンスで囲まれ、厳重に 警戒されています。夜間も煌々と明かりがついて警戒態勢が惹かれてい ます。あとで質問で触れますが、爆発危険度の1  の表示、そして、火薬類の保管を示す「火」のマークも表示してありま す。かなり危険な訓練施設が出来たという感じです。
 一方、市南部の厚木基地の爆音被害も相変わらずです。 5月1日 ペ ルシャ湾からイラク攻撃から凱旋した空母キティホーク艦載機が厚木基 地に戻り、爆音を振りましています。7月も8月も爆音はすさまじいも のになっています。風向きの関係で8月下旬から9月は基地の南、藤沢 側がかなりうるさく、そして、最近はF18ホーネットの部隊が、グア ムに行って訓練しており、また、F14の部隊も9月24日にアメリカ 本国に引き上げましたから少し静かかな、という感じですが、それでも 結構うるさく飛んでいる。特に早朝、毎朝午前6時前後に飛ぶC−9な どがうるさいと問題になっています。
 こうした基地を取り巻く動き、3ヶ月ですが、質問に移ります。

(相模原市議 金子豊貴男)

'2003-10-18|HOME|