質問3:厚木基地に新機種配備!?  

    9月市議会の発言・成果から(4)


 相模原市議会の3、6、9、12月に開かれる定例議会、毎議会の一般質問で必ず基地問題を取り上げてきたが、その発言内容と成果を報告する。長いので項目ごとに分割して掲載する。議会のやり取りは質問と回答、往復3回なので全文については議事録が出来たら(11月下旬)相模原市議会のHPに載るのでそちらを参照されたい。 以下は9月定例議会、9月26日の発言その(4)『厚木基地に新機種配備!?』の部分

  質問3:厚木基地に新機種配備!?
 次に、基地問題の厚木基地の爆音被害について、この爆音のひどい状 態がいつまで 続くのか、不安と怒りでいっぱいです。
今回の艦載機の訓練、空母キ ティホークが横 須賀で乾ドックに入り、9月初旬、ドックから出て、現在はバースに着 岸しています が、なかなか横須賀から出て行かない、艦載機は一部グアムに行ったり しています が、まもなくF18スーパーホーネットのあらたな部隊がやってくる、 それまでは横 須賀に居座り、艦載機の厚木基地での訓練、爆音のバラまきが行なわれ そうです。市 ではこの厚木基地の爆音の現状、空母キティホークの情報、どう把握し ているのか、 そして、爆音被害はどういう状況か。
 次に、どういう方策で厚木基地の爆音被害をなくしていくか、どの自 治体も苦慮し ていると思います。本市も県市協などでがんばっているのは評価します が、今ひとつ 成果が上げられない。爆音被害がなくならない。そこで今回、隣の大和 市では、爆音 の被害の評価を今までのうるささ指数、W値での表示に加え、国際的な 騒音の評価法 のひとつ、LDN値の導入を提起しました。これについての評価など、 本市の取り組 みとあわせ伺います。
 次に、厚木基地の米艦載機、老朽化したF14トムキャットに代え てあらたにF 18スーパーホーネットの部隊を配置するという情報があります。すで に一昨日、2 4日F14のブラックナイツと呼ばれた部隊VF−154飛行隊が米本 国に向かいま した。代りにくると言われているのが、最新のF18スーパーホーネッ トの部隊で す。
F18E/Fという機種で高出力のエンジン、35%アップだそう ですが、攻撃 力もアップしており爆音の悪化が予想されます。配備後は厚木基地での 習熟訓練も予 想されます。
 市として、このF18新機種の部隊の配備についてどう認識し、対応 するのか伺い ます。

小川市長答弁(要旨) ○○○
●空母キティーホークの動向については、厚木基地から「横須賀に帰港 後、大規模な 修理のため5月20日からドックに入り、9月3日に概ね終了したが、 今後試験航海 が想定されていることから、具体的な出港時期については不明である」 との説明を受 けた。
●空母艦載機が厚木基地に帰還して以降の市民からの苦情件数は、5月 48件、6月 273件、7月172件、8月119件、9月16日現在14件、計6 27件であ る。主な苦情内容は、低空飛行・編隊飛行による不安感、電話やテレビ の音が聞こえ ない等で、市中央部からも苦情が寄せられるなど、騒音区域の拡がりが 見受けられる
●大和市では騒音測定に、従来から採用されている、いわゆるW値(う るささ指数− 編集者注)に加え、新たに国際的な騒音の評価法の一つ、Ldn値を取 り入れた。本 市も厚木基地騒音対策協議会の中で、各市とともに研究してきたが、米 側の理解を得 るためにも、W値と合わせ、Ldn値を活用していきたいと考えてい る。
●FA18戦闘攻撃機への機種変更について、厚木基地渉外部から「F 14トム キャットの退役は決まったが、新たな機種の配備については在日米海軍 司令部から連 絡が来ていないため不明である。新機種導入の場合は、米国政府から日 本政府を通 じ、各自治体に情報提供される」旨の説明があった。今後の状況を見極 め、関係各市 とともに対応していきたい。

金子コメント
市長は住民の先頭に立つべし
 厚木基地の爆音はひどくなる一方だ。議会で質問した直後の9月30 日、グァムか ら艦載機が戻り、10月6日から激しい訓練を再開、周辺は騒音のるつ ぼとなってい る。10月24日から、またNLPが行われるという。大和市内で爆同 などが集会と抗議行動を行っているが、相模原でも市長が先頭になっ て、住民とともに立ち上がってほし い。
8日、相模原市は市民協との連名で、緊急にスーパーホーネット配 備に関する情 報提供を国に求めた(私も参加した防衛防衛施設庁など絵の要望書提 出)が、さらに踏み込んだ対応を望みたい。

(相模原市議 金子豊貴男)

'2003-10-18|HOME|