金子ときお レポート

C130の砂袋投下事故について


横田基地の米軍機が訓練中、相模原市と町田市の境近くで砂袋を誤投下、と報じられた件で、だいぶ詳しい
状況が分かりましたので、レポートします。この問題は現在開会中の6月市議会でも一般質問(6月28日
予定)で取り上げる予定です。
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 経過
 5月5日午後5時52分頃、米空軍横田基地所属の第36空輸中隊所属の中型輸送機C−130が68
インチ(約170センチ)のパラシュート付きの15(約7キロ)ポンドの訓練用砂袋を相模原市と町田市
の堺付近に誤って投下、砂袋はまだ発見されていないと発表、横田基地のある福生市などに米軍側が説明した。
また東京防衛施設局は文書で横田基地周辺各市に連絡した。
 一方相模原しに対しては横浜防衛施設局が口頭で6日同様の事故の連絡が伝えられた。
 問題の砂袋は9日、町田市小山の民家の屋根に落下し、屋根瓦が数枚破損しているのが発見された。
 その後、東京都と横田基地周辺各市、町田市が在日米軍、第五空軍司令官や374空輸団司令官、
外務大臣、防衛庁長官、などに抗議文書を持参して抗議した。
 また、相模原市長も10日、在日米軍横田基地第374空輸団司令官宛てに訓練の具体的内容を明らかに
するとともに、事故原因の究明と再発防止を要請した
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 初めてではない落下訓練事故
 事故は横田基地で日常的に行っていた物資の投下訓練、輸送機の乗組員が、基地で落とすものを誤って
基地の手前14・5キロ地点で落下させたというもの。こうした落下訓練は週に数回行っているという。
 市街地の中にある横田基地で、こんなパラシュートを付けた砂袋の落下訓連を日常的に行っていたことは
驚きだし、さらに、同様の事故が96年4月にも起きており、また、昨年10月にも患者輸送機C9が火災
を起こすなど事故が相次いでいる事を見ると、横田基地に着陸する米軍旗が相模原市の上空、市の中央部を
横切って高度を下げていくのを見掛けるものとして、不安が募っていく。過去にも相模原市内では米軍機の
部品落下事故がたくさん起きておりこうした事故の再発防止と共に今回の事故に対する毅然たる対応が必要だ。
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 またしても横防の口頭伝達
 事故がも町田市と相模原市の境付近で起きたと伝えられ、私の所には福生市の遠藤洋一市議会議員からすぐ
一報が入ったが、今だ砂袋が発見されていないにもかかわらず、横浜防衛施設局は口頭連絡、東京防衛施設局
は文書でと、対応の違いが明らかになった。
 前にも厚木基地のNLP通告で東京と横浜の防衛施設局では対応が違うということがあり指摘したことがあ
るが、どうも横防の住民や自治体に対する対応が悪いと言う印象を指摘せざるをえない。
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 抗議を載せた町田市の広報
 事故が起きただけでなく米軍機の爆音の被害を日常的に受けている町田市では定期的に市の広報に米軍機の
爆音の記録を載せ、市としての抗議なども掲載しているが、今回も6月21日付の広報に市としての抗議を載
せている。市のこうした米軍にきちんと抗議している姿勢を市民にも明らかにする態度、相模原市でもぜひ取
り組んでもらいたいものだ。

'99-7-27|HOME|