シリーズ・岩国は今(1) 6月議会 一般質問

 8人の市議、厚木部隊岩国移駐は反対と主張

  岩国市議会6月定例会の一般質問が14日から16日まで3日間、16人の議員が登壇し て行われた。今回の議会では登壇した16人の内の8人が神奈川県の厚木基地から 米空母艦載機部隊が岩国に移転するかも知れないという問題を取り上げた。
 早くからこの問題を取り上げてきた筆者の恐れていた事がほとんどその通 りに成っている現状で、他の議員も事実なら大変な事だと危機感をにじませ、現 状把握や市の対応を聞いた。

 岩国基地には現在、53機の米軍海兵隊部隊の航空機が駐留し、その上海上自 衛隊の航空機が33機、年中騒音と事故の危険性をはらんで飛行が繰り返されて いる。この上空母の艦載機が岩国基地に移転してくれば航空機の総数は約160機、 大変な巨大基地になる。
加えて日米政府は、厚木基地艦載機のNLP(夜間離発着訓練)までこの岩国 で実施しようと企んでいる。

 それだけでも大変な事だが、そこに岩国商工会議所 の「厚木部隊誘致」の動きが加わって来た。
 商工会議所では現在建設中の沖合移設の新滑走路のさらにその沖に、3本目の 滑走路を建設させ、そこをNLPの専用施設にして全体を誘致しようという発想 だ。そのための施設建設などでさらに町が潤うという皮算用らしい。

 これまで、沖合移設や愛宕山開発で2千億円以上のお金が動いていながら、そ の効果がほとんど市民に還元されていない事実をみなよく知っている。
 なのにまだ基地で金儲けを企み、今以上の基地機能強化を誘因するなどとんで もない話だ。市長は今回の厚木基地部隊岩国移転構想に対し、これまでよりは鮮 明に自分の意思を示し、各議員の質問にハッキリ「反対」と答弁を繰り返した。

 しかし筆者は「何をすれば国に対し拒否をすることが出来るのか市長の行 動が見えてこない。岩国移転は国の事前協議の対象でもなく、国策で安保を認め 基地を容認している姿勢では一方的に押しつけられてしまう」と指摘した。
市長 はこの質問に「国に拒否は出来ないものの、われわれは主権者。ここに住む市民 の合意がないところに国は部隊を押しつける事は出来い」と、最後には幅広い市 民の厚木基地部隊拒否の意思がまとまり、こころをひとつにすることの必要性を 強調した。

(岩国市議・田村順玄)


厚木基地艦載機、04年の飛行機数。これが上乗せされたら、岩国基地周辺の環境は激変する


厚木に着陸するスーパーホーネット(E型)


2005-6-26|HOME