もし空母艦載機が厚木から岩国に来たら



岩国基地の海兵隊ジェット機の発進機数に、厚木の同時期の艦載機(FA18,EA6B)を重ねてみた


米軍再編の中で、岩国基地にさまざまな「しわよせ」がされる計画がある、と報道されている。その最たるものが厚木の空母艦載機の岩国移転、という話しだ。仮に本当にそんなことがおきたら、岩国市や周辺自治体にどんな被害が加わるのか、岩国と厚木の飛行データをもとに予測した。

1.離発着数の倍増
岩国のFA18,AV8B,EA6Bと、厚木のFA18,EA6Bを加えたのが、上表左だ。
艦載機は空母が出港しているときは空母に載るから、基地での離発着は激減する。逆に空母が横須賀に入っているときは、陸上の基地から飛んで集中的に訓練を行う。
艦載機の訓練のピーク時は、海兵隊機と併せて10日間で400機から500機が飛行することになる。岩国基地周辺だけでなく、離発着コースの下の地域でも騒音や危険が倍増する。

2.567エリアの飛行の増
厚木から対地攻撃訓練エリア(渋川上空)に向かった機数は04年度は308機。もし岩国から対地攻撃訓練を行うとしたら、少なくともこの機数は、567エリアでの飛行回数が増える。しかも、567エリアは岩国基地に隣接していると言ってもいいくらい近くにある。使い勝手の良さから、艦載機はこのエリアをもっと使うだろう。

3.低空飛行ルートについて
厚木から飛んだ艦載機の低空飛行ルート行き機数は、04年度は178機だった。 内訳はブルー61、ブラウン11、グリーン4、オレンジ97、ピンク5。
低空飛行訓練は艦載機がどこにいようと行われるので、全体の飛行機数は岩国に移ってきても変わらない。厚木に近い低空飛行ルート(ブルー、グリーン、ピンク)の飛行数は減るだろう。逆に、今年度は少なかったイエロールートは急増すると見られる。

<厚木基地周辺から見た移転話>
厚木基地の飛行実態に詳しい、金子・相模原市議、岡本・大和市議は、仮に移転が行われたとしても、とても岩国基地に収まりきらず、米軍は結局厚木と岩国の両方を自由に使う態勢になるだけではないか、と話している。

(田村順玄・岩国市議)


'2005-8-11|HOME|