米軍再編 厚木の艦載機部隊、岩国移転が現実に!


「日米同盟:未来への変革・再編(役割・任務・能力と兵力態勢の再編)平成17年10月 防衛庁」より

 昨年の夏以来、度々の報道で緊張が高まっていた米軍の再編協議、その中間報告が発表 された。予想された通りその中身は岩国基地の今ある機能を大幅に拡大させる許せない内容だった。

 米海軍・空母部隊の57機を岩国にそっくり移転させるという計画である。
岩国基地には今、海兵隊の航空機が約60機いて、年中大きな爆音が続いている。加えて今度は、さらに騒音の大きいスーパーホーネットなどの艦載機部隊が加わり総数は約130 機という一大拠点基地が出現する。

空母キティーホークは昨年、225 日横須賀港に帰っていた。つまりその間艦載機は厚木基地で訓練をしていたのだ。
 簡単に表現すれば今の岩国基地の海兵隊のホーネットなどの飛行回数が倍増されると見れば良いだろう。しかも移駐は沖合移設後だから、1キロ沖の新滑走路を使用することになるので、そうなれば大竹や宮島方面への影響も相当高くなるだろう。

 今回の再編案には岩国の海上自衛隊、EP3電子戦データー収集機など17機が厚木へ 入れ替わり移転するという案も示されている。つまり岩国からは3000人の自衛官とそ の家族が引っ越すことになるのだ。

日米政府の汚いやり口はもう一つある。20年前から市民が要望してきた「民間空港再 開」の願いに乗じて、この機会に羽田便一日4往復の運行を認めてきたのだ。一日千人も 東京への乗客は到底あり得ない中で、「空港再開」の願いに乗じて航空会社が永く運行す る見込みは無いが、その意図は厚木や横田と往復する米兵の足としては必要な民間空港で ある。

 さらに、売れ残った土地の処分が終われば解散する予定の県住宅供給公社も、「愛宕山 地域開発」で売れる見通しがない集合住宅用地の整備を続ける意味は、「米兵用住宅用地 」として国へ買ってもらい赤字を帳消しにしょうとする動きが見え見えだ。

 今のところ岩国市長は、中間報告の内容には「反対」の姿勢を貫くと明言しており、そ の思いを通してもらうにはやはり幅広い市民の「機能強化反対」という世論の後押しが、 最も大切だろう。

(初出:05.11.6 おはよう愛宕山 261号)(岩国市議・田村順玄)


'2005-11-9|HOME|