シリーズ・岩国は今(3) 今以上の基地機能強化はゴメンだ!

 130機超える「巨大基地」に・・ 確実に増える 騒音と事故

 世界的な米軍の「再編」計画が進んでいる。5年前の9・11テロを受け、米軍は海外に 駐留する基地の見直しを始めた。その第一弾が岩国基地へ大型ヘリコプターの配備であっ た。その後、沖縄の基地負担を軽減するといった課題も織りまぜ全国の基地配備見直しの 報道が相次いだ。岩国基地はその中心的な受け皿として、一昨年の7月以来度々計画の行 方が取り沙汰されてきた。

 大きな動きは、神奈川県の厚木基地に駐留する艦載機部隊をそっくり岩国へ移転させる 構想だ。大変なことになる!と6万人の市民の反対署名も集まった。国は計画の発表まで には「地元とよく話し合って決める」と約束しながら、11月29日には一方的にこれまで報 道されてきた通りの「再編」案が示されてきた。

 もし計画通りに岩国基地へ厚木の艦載機部隊が移転して来れば、岩国基地には米軍機が 114機、海上自衛隊は約20機が岩国へ残り合計130機余の航空基地になる。もちろ ん全国で一番大きな勢力の軍事基地だ。

 市などが国へ出した質問で帰ってきた答えを読むと、基地沖合移設後は騒音が逆に小さ くなると説明しているがとんでもない。航空機が増えれば飛行の回数も大幅に増大し、騒 音や事故の確率が高くなるのは当たり前の結果だ。移転に伴い米兵の数も大幅に増え、必 然的に米兵の犯罪や交通事故は増大する。

一方で、海上自衛隊は17機の航空機部隊が厚木に移転する計画がセットとして示され た。海上自衛隊の隊員は長期の岩国配属者が多く、持ち家の隊員も多い。今回、約700 人が厚木転属とされている。それは、700所帯分の市民人口が減少すると言うことで、 子供たちの通園・通学や岩国市経済に与える影響は相当なものだ。

 一方経済界には誘致を唱える人もあり、早々に振興策と引き換えに移転を受け入れては …との声も出始め先行きが心配だ。

このあと、3月にも国は原案のまま最終報告で決定しそのまま押しようとの構えと予想 されそれは許されない。

 「今以上の基地機能の強化には反対!」という市長の固い決意を信じ、市民が一つにな って提案を必ず撤回させたいものだ。このまま、何十年も基地に頼るような街は今から返 上、平和で安全な街を作って行くことこそが正しい選択だ。

(岩国市議・田村順玄)(初出 2006.1.1 おはよう愛宕山)


2006-1-5|HOME