岩国市に国が露骨な財政圧力 
「再編反対で補助金カット」に市民はもっと怒るべきだ!

国の平成19年度予算・財務省原案が内示された。予想通り、岩国市には大変厳しい内 容が盛り込まれていた。建設中の新市庁舎の補助金がゼロ査定なのだ。

市は19年度、国から35億円の補助金を見込んでいる。もともと、沖縄・普天間基地 からのKC130空中給油機受け入れを条件に約束された補助金である。これを見越して 着工したのに、その後に押しつけてきた「米軍再編」を容認しないからもう補助金は出せ ないという。国は今回「閣議決定」をし米軍再編を何がなんでもやり抜こうと、なり振り かまわぬ圧力を全国の該当自治体に押しつけている。次の国会に提出する米軍再編促進法 も、反対する自治体は交付対象から外すという露骨な内容だ。

 こんな理不尽なやり方で国民を押さえつける政策をこのまま通せるハズがない。国民( 市民)が嫌とち言う事を、最後まで押しつけ成功した例は無い。岩国市民はまず国の、こ んな汚いやり方に怒るべきだ。岩国市民はこれまで61年間、米軍基地の重圧に苦んでき た。岩国にはまだ海兵隊の基地がある。この基地のいっぱい有る迷惑を、国はどの様に対 応してくれるのか、はっきり示してほしい。
バケツの中の騒ぎのように、だからと言って 「市長!そろそろ容認して」とだけは言うべきではない。

(2006年12月24日付「おはよう愛宕山 288号」より)(田村順玄・岩国市議)


建築工事中の岩国市役所新庁舎(06.12.22 撮影)


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