掃海艦パトリオット、岩国基地内岸壁への入港を通告


掃海艦パトリオットは2月5日まで横須賀基地に滞在していた(07.1.30 撮影)

  佐世保を母港としている米海軍掃海艦パトリオットが2月9日に岩国基地内の港に入港する、と岩国基地が8日に発表した。パトリオット(MCM7)は前方展開 水陸両用部隊である、第76機動部隊、第7遠征攻撃群司令官のもとで任務についている。

 岩国基地の沖合移設事業で建設された米軍港湾施設に、チャーター輸送艦以外の米海軍艦船が入港するのは今回が初めてだ。
 岩国基地の沖合移設事業が米軍機の騒音軽減や事故防止を目的として整備される、というのが日本政府の言い分だった。しかし、移設前は水深5メートル程度の港湾施設であったものが、水深13メートル、延長360メートルという大軍港が出現した。私たちはこれを、沖合い移設の「当初からの目的」を変えた基地機能の大強化策だと指摘してきた。今回の掃海艦の入港は、基地機能の大強化策だったことを証明する行為だ。

 今回の掃海艦の入港通告のずっと前から、以上のような指摘を私たちは繰り返し行ったきた。また、山口県議会での指摘に対し、県は「政府を通じ確 認したところ、軍用艦船は使用しないと説明があった」と公式答弁している。掃海艦パトリオッ トの入港は、あきらかにこうした約束に反する行為である。

 基地発表の入港理由によれば「パトリオット」は『乗組員に岩国への訪問の機会を 提供する目的』で岩国基地に寄港するとのことだ。本当に乗組員の訪問が目的なら、佐世保からバスか電車か飛行機でくれば良いでは無いか。
 乗組員の休養が目的と言うのであれば、「パトリオット」は2月5日まで神奈川 県の横須賀港に停泊しており、休養は十分過ぎるほど成されている筈だ。

 これは明らかに、航行禁止区域内にある岩国基地内の港湾施設で、あらたな港湾機能 を本格的に使用し始める「さきがけ」の実績作りに他ならない。断じて入港を取り止めさせるべ きだと宣言する。
 市民の目の届かない米軍基地内の専用大岸壁に、この様な一方的な発表で入 港をする事は絶対に認めることは出来ない。関係機関は、基地強化につながる入港の拒否を行う べきだ。山口県や岩国市も軍用艦船が入港しないよう求めることを要求する。


(リムピース岩国・市議 田村 順玄)


米海軍掃海艦パトリオット。横須賀基地入港時の姿(07.1.19 撮影)


'2007-2-8|HOME|