このふるさとを守り抜くために
愛宕山の周りに黄色い幟旗が翻る
3年前、理不尽な国の政策、厚木から今の倍の米軍機を岩国へ移転させるという「米軍再編」。
約束した補助金も交付せず、民主主義を破壊してまで国の方針を押しつける政策です。昨年2月、全国が注目した市長選挙は岩国市の体制が
大きく変わり、政府の思惑通りそのごり押しが加速するのかと心配しました。
でもここ数年、岩国市民の自治意識はしっかり成長しました。はっきり物を言い行動をする、国の言いなりにはならない市民の誕生です。
事業が破綻して2年、これだけ住民の心配が増幅している愛宕山開発についても、二井山口県知事は一度も私達の前に現れずお詫びどこ
ろか弁明すらしていません。
その一方で正月早々、彼は愛宕山を米軍住宅として活用しようとする防衛省へ買い取りを求め、上京し要望を予定しています。
こんな無責任な知事の姿勢を、絶対に許すことは出来ません。
今年はこのように私たちにとっては大変迷惑な事態を返上する、行動のチャンスの年です。愛宕山では5万人署名も始まり、500本の
幟旗や5千枚のステッカ−が道路にはためき、玄関で睨みを効かせています。
昨年2月、私が原告団長として提訴した沖合移設の「埋立承認取消し訴訟」。そして今春には、数百人の原告を組織した「爆音裁判」も
始まります。このまま愛宕山跡地が米軍住宅用地として防衛省に売却されれば、その行為の不当を訴える裁判も起こるでしょう。
つまり、「米軍再編」絡みで市民に押しつけられる理不尽に対抗する、「海」と「空」「山」の裁判が同時に進められることも想定され
るのです。
「それでも岩国は負けない!」と市民に育まれた民主主義の芽が、しっかり岩国の街に根づいています。希望に満ちた2009年を迎え、
私も一層奮闘することをお誓いし新年の決意と致します。
(田村順玄・岩国市議、おはよう愛宕山09.1.1より)(写真は 09.1.2 撮影)
'2009-1-4|HOME|