岩国基地の岸壁沖に補給艦


岩国基地岸壁の沖合いに停泊したマシュー・ペリー(9月23日金子ときお撮影)

 米海兵航空隊岩国基地が拡充・強化され、早速運用が開始されたが、滑走路の南に新たに建設された岸壁の運用も開始されたよう だ。
 この岸壁は全長が275メートルあり、最大で6万トンクラスの補給艦あるいは輸送艦が接岸可能と思われ、米海軍や海兵隊の 補給・支援能力が飛躍的に強化されるものと思われていた。
岩国基地からこれまで大量の戦闘機材や物資を搬入・出する場合、 陸路で佐世保まで輸送するか県営岩国埠頭を使用するなど、民間施設や業者を使用していた。

  9月23日に確認されたのは最新型の貨物弾薬補給艦マシュー・ペリー(Matthew Perry  T−AKE−9  全長約210メートル 41000トン)で、今回は沖合いに停泊しているようだが、新しい貨物輸送用の岸壁を持つことで、日本 の法律などの制約を受けずに輸送することが可能になり、運用の柔軟性も確保されたということだ。

 同艦は9月4日から7日まで佐世保基地で弾薬などを補給しており、9月22日から相次いで佐世保を出港したエセックスなど 揚陸艦隊の補給支援に当たっているものと思われる。

 なお、佐世保には9月25日、貨物弾薬補給艦カール・ブラッシャー(Carl Brashear T−AKE−7)と高速戦闘 支援艦ブリッジ(Bridge AOE−10)が停泊しており、今後原子力空母ジョージ・ワシントンの補給支援に当たるものと思われる。

(RIMPEACE編集委員・佐世保)


佐世保港中央部に停泊しているカール・ブラッシャー(左) と ブリッジ(右)(9月25日 撮影)


2011-9-28|HOME|