オスプレイ配備について、岩国市長あて要請
安全性に重大な問題が指摘されているティルトローター機オスプレイを岩国に一時配備する、という防衛省の説明には、納得できない点が多々ある。
これらの疑問点を素通りして配備に肯定的な回答をしないように、岩国市長に12日に要請した。
要請文は以下の通り。
(田村順玄・岩国市議)
2012年6月12日
岩国市長 福 田 良 彦 様
岩国市議会議員 田 村 順 玄
(追跡在日米軍・リムピース共同代表)
岩国基地へ、「オスプレイ」配備に関する防衛省説明に関して(要請)
昨日、防衛省「神風政務官」が来庁され、日本政府は米海兵隊が運用する「MV22オスプレイ」を近日中に岩国基地へ海路搬入し、組み立て試験飛行の後沖縄へ配備するとの
方針が示されました。この際、神風政務官から示された今後の計画など貴職からお伝え頂いた報道通知を詳しく拝見しますと、数点の疑問点が伺えます。
つきましては、今後岩国市長として防衛省への回答へ向け不明な点や市民が心配することなどきちんと解明され、自信をもってお答え願いたく下記のとおり質問状を提出します。
少なくともここで私が致す疑問点に付きましては、明確にわかりやすくお答え頂き、また不明な点があれば防衛省等へ照会され、市民の納得出来る岩国市長としてのご答弁を頂きた
く、お尋ねする次第です。
市民の「安全・安心」を第一とその基本姿勢を貫かれる市長として、市民に裏切りのない今後の対処を重ねてお願いし、要請といたします。なお、この質問については防衛省へ回答
される前に、必ず私へ文書にて回答されるよう申し添えます。
記
1.「配備の方法」として、『那覇軍港港湾施設に陸揚げするより、より安全・円滑に沖縄配備が実現可能』とあるが、那覇軍港の場合、何が安全・円滑性に劣っていると考えているの
か、具体的に示してほしい。
2.普天間で運用するヘリやオスプレイは、今後も岩国を経由して運ぶということになるのか。もし、今回のオスプレイ12機だけの限定措置というのなら、その理由を明示されたい。
3.「オスプレイ」は安全性が確保された航空機であると言うが、オートローテーションで安全に降りられないオスプレイは、日本国内で「耐空証明」がとれない。「耐空証明」がとれない
機体がなぜ、安全な航空機なのか?
4.「海上で準備飛行を行うから安全面で特に問題はない」というが、普天間基地のように陸上で飛行を行うのは安全面に問題があると考えているのか?
5.「訓練運用手続きマニュアル」通りに機体が機能しても、墜落する航空機がどうして「安全」と言えるのか。
以上
2012-6-13|HOME|