MV22オスプレイ  岩国基地に陸揚げ強行
海で、対岸堤防で、600人が怒りの大行動を展開!






オスプレイ搬入に抗議するボート船団(2012.7.23 田村 順玄 撮影)


 7月23日18時過ぎ、米海兵隊岩国基地の駐機場には12機のMV22オスプレイが勢ぞろい。この日早朝に入港した米軍チャーター船グリーンリッジはそそくさと次の寄港地那覇軍港へ向け 出航した。

 今年に入っても事故が相次ぎ、まさに欠陥機の烙印を押されたオスプレイは10月までに普天間基地へ恒久配備の宣言をしている。日米政府は、ともかく岩国基地までは何としても陸揚げしたい と、この方針を完成させたいなりふり構わぬ行動をこの日スタートさせた。
23日早朝、前夜韓国プサン港を出航したグリーンリッジの巨体が午前6時前に基地沖に現れ、対岸堤防土手では早朝4時過ぎから集まった多くの人々の抗議行動が始まった。 近くの漁港からは現地実行委員会の呼びかけに応えたピースリンク広島・呉・岩国のゴムボート船団が海に繰り出し、オスプレイを迎え撃った。さらにこれを激励する数百人の市民は、堤防土手 からプラカードやハンドマイクでボート船団に激励の声を送った。

 海上へは約30人の仲間が9隻のゴムボートや小型舟に分乗し果敢な抗議行動を展開したが、周囲は強力なエンジンを搭載した海上保安庁の監視船が取り囲む。数えればその数は我々の船団を 遙に越える。昼ニュースでは森本防衛大臣の「混乱もなく入港出来て良かった」というコメントが流れたが、まさか木の葉の様なゴムボートさえ混乱の種を考えていたのか、まさに日本中の国民が オスプレイの持ち込みに大きな怒りの声を発している、そういう認識ぐらい持ってほしいものだ。

 海上行動を終え午後1時からは同じ堤防土手で現地大抗議集会が行われた。30度を越える炎天下、ほとんどが報道を見て駆けつけた全国の人達、実行委員会が用意した500枚のレジュメは 早々に無くなり、約600人の参加者はリレートークでオスプレイ配備反対を訴えた。
参加者は最後に人間の鎖を作り、オスプレイに「怒」の文字を書いたチラシを掲げてオスプレイ陸揚げをした基地を取り囲んだ。そして「岩国から沖縄への送り込みを阻止し、欠陥機はアメリカ へ送り返そう!」とシュフレヒコールを繰り返しオスプレイ反対の意思を高らかに宣言した。

(2012年7月24日 リムピース共同代表・岩国市議 田村順玄) 



グリーンリッジから降ろされ駐機場にけん引されるオスプレイ(2012.7.23 平和フォーラム・八木 隆次 撮影)


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