オスプレイ、陸上飛行は予定の行動


岩国方面から飛んできたオスプレイが周防大島町の久賀の集落を一周して岩国方面に帰っていった
(12.9.22 読者 撮影)

  海上を飛行するという前宣伝とは裏腹に、岩国周辺で訓練飛行を行うオスプレイが周防大島町の上空を繰り返し飛行している。久賀で撮影した読者は「大島は普段から米軍機が民家の真上 をよく飛んでいます。かなり上空ですがうるさいです。今日もオスプレイが何回か来る間にハリアーの2機編隊が飛んでいきました」と語っている。

繰り返しオスプレイが飛ぶのには理由がある。5年前の米軍のイエロー・ブックには、岩国基地へのアプローチの一つとして、屋代島の上空を通過して岩国基地に南側から着陸するルートが出て いる。
岩国基地から20カイリのサークルを辿ったあと、南から高度3300フィートで屋代島(周防大島町)上空を通過して、高度を下げて岩国基地に着陸するルートだ。目撃者の話にもあるように、 ハリアーが通過するなど、いまもほぼ同じルートが着陸ルートとして使われている。オスプレイの飛行ルートは、通常の着陸ルートとして、初めから周防大島町の上空を飛ぶことが予定されていた のだ。



米軍の離着陸ハンドブックに載っていた、岩国基地への常習の着陸ルート

7月23日、岩国基地に陸揚げを強行されたオスプレイが9月21日から飛行を開始した。市街地上空の飛行や、夜間飛行など、日米合同委員会の確認事項も無視した試験飛行を繰り返し、まもな く沖縄へ飛び立とうとしている。  なんとしてもこれを阻止し、オスプレイをアメリカへ送り返さなければならない。大変緊急だが、こうした趣旨で「オスプレイの本土初飛行抗議、9・30市民大集会」が開催される。 是非、多くのみなさんにご参加いただきたい。

(田村順玄・岩国市議・RIMPEACE共同代表) 


9月30日に開催されるオスプレイ反対集会の案内


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