超危険なオスプレイ沖縄へ! こんな危険な欠陥機を まだ飛ばすのか


離陸したオスプレイと、正門前での緊急声明読み上げ(2012.10.1 戸村良人 撮影)

7月23日に岩国基地へ強行陸揚げされたオスプレイが9月21日、初めて岩国の空を飛んだ。森本防衛大臣はこの間、オスプレイの沖縄配備を目指し都合4回も岩国市を訪ねオームのように 米国側の代弁を繰り返した。事実21日からの試験飛行はさっそく、日米合同委員会の約束に違反する飛行を各地で繰り返した。

 先のオスプレイ配備「接受通報」にもあるように、米軍側は2012年10月から普天間基地での運用を目指し、9月中には岩国基地から移動を企んでいた。しかし生憎の台風来襲で、9月中 の配備は不可能になった。月が変わり一転好天の10月1日、オスプレイは午前9時過ぎ早速6機が沖縄へ飛んだ。それも、愛媛県や高知県の街々の上空を堂々と違反飛行し、正午過ぎには沖縄に 降りたった。続けて翌日も3機が移動し、普天間基地には9機のオスプレイが勢揃いした。

 さて、岩国基地には3機のオスプレイが残ったが、4番機と5番機はこれまで一度も試験飛行が行えず、部品を交換しなければ飛べないことが伝えられた。そして残る1機、1番機はさらに整備 が必要であるとの情報も流れた。何と全12機のうち、4機に1機という高い比率で不調が明らかになったのだ。オスプレイはまさに、欠陥機というレッテルを貼られたと言って過言ではない。 こんな欠陥機が日本の空を飛ぶことなど全く許せない、「言語道断」である。

 何百人という整備部隊や機材と共にオスプレイは岩国基地に運びこまれた。当初は10日から2週間の滞在で沖縄へ移動すると大臣は岩国市長への要請していたものが、結局2ヵ月も時間を過ご しながら、機体の整備は出来なかった訳である。これは相当な重症だ。
 そんな危ないオスプレイでありながら、10月4日にはどうやら離陸できる状態になったそうで、そそくさに準備飛行をこなし10月6日、3機揃って沖縄に飛び立った。
 しかしこの3機は先に沖縄入りした9機に比べ30分以上も長い飛行時間を要し、沖縄へ降り立った。やはりまだ何か欠陥を抱え、沖縄での運用には相当な無理があると実感出来る移動劇だった。

 先日、ある新聞の投書で興味深い記事を拝見した。普天間基地周辺の人たちが凧や風船を飛ばしオスプレイに抗議したら、森本防衛大臣は『飛行の障害になることは好ましくない、これは常識 だ。』と述べたと言う。しかしあの普天間基地にオスプレイを飛ばす事が森本防衛大臣にとっては『常識』なのだろうか。私も投書を書かれた女性と全く同感、森本防衛大臣の『常識』とやらを 伺いたいものである。

 こんな危険な欠陥機「オスプレイ」を沖縄の空へ飛ばすことは、絶対に許せない。まだ飛ばすのか『オスプレイ』! 

(田村順玄 リムピース共同代表・岩国市議)(初出 「おはよう愛宕山」427号)


2012-10-11|HOME|